ベントウッドトリプルループバックチェア


おぉ・・何というすばらしいベントウッドチェアなのでしょうか・・。
今から100年前、19世紀末から20世紀はじめにかけて、オーストリアからポーランドあたりで製作された、
スーパーレアなコレクタブルズ・アンティークです。

う〜ん、椅子マニアの筆者ですら見たこともない、
なんとも複雑なフレーム構造です。

メーカーは不詳ですが、このようなハイレベルのベントウッドチェアが当時、生産できたのは、
元祖“トーネットThonet”か、曲げ木家具の強力なライバル(後の親会社)“JJコーンJJ Kohn”、“ムンドスMundus”、
あるいは“フィスケルFischel”くらいしか考えられません。

あたかも1867年、パリ万博でトーネットがその名を上げたデモンストレーション用の椅子(=エンドレスチェア)かのような、
大変良くできたチェアです。

というよりも、良くできすぎていますね・・。
気がつきましたか?

いくら、当時、家具業界が花形産業だったとはいえ、
競争が激化しつつあったベントウッドチェアのマーケットで、こんな椅子がコスト的に見合っていたのでしょうか?

ハート型をした座面に呼応するかのように、リングストレッチャー(4本の脚をつなぐ輪)もハート型をしていたり、
背の一筆書きのような曲げ木は、良く見ると普通の椅子の2倍もの素材が使用されていたり、
ジョイント箇所が多く、組み上げに大変手間のかかる構造をしていたり・・。

とても量産家具だったとは思えないのですが・・。

ここからは筆者の推測ですが、このコンディションのよさから見ても、
デモンストレーション用の展示品だったのではないでしょうか?

もしくは商品開発時の試作品とか・・。

だとしたら、大変な貴重品ですね!

かの「世界帝国」とまで称された、当時のトーネット社のプロトタイプ、なんていったら
いつかものすごい価値になりそうですね、いや、きっとそう・・?

次のオーナー様が見つかるまでは、当無銘の椅子の“アイドル”にしておきます。(笑)

(Buyer/YM)



価格(税込): 63,000 円
参考市場価格: 63,000 円
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