トーネットTHONET No5001ベントウッド レザースツール

第二次大戦前後のポーランドで製作されたと思われる、ベントウッド(曲げ木)・レボルビングスツールです。
アンティークではなかなか見つけることのできない曲げ木の「回転椅子(スツール)」。
アンティークファンに方はお探しの方も多いですよね。
筆者も長いこと探していますが、アンティークのベントウッド・レボルビングスツールは、
残念ながらまだ一度もイギリスのアンティークマーケットでは出会ったことはありません。
こちらはヨーロッパ本土、フランスのコレクターよりようやく入手できた、というほどのものです。
もともと生産数が少なかったのか、それとも回転部の金属部が100年程度で寿命を迎えて破棄されてしまうのか、
あるいは単に所有者が手放さないだけなのか・・?
などと、いろいろと理由を想像したりしますが、どうもわからないんですよね。
ある文献によれば、回転軸をもつベントウッドチェアは、かなり古い時代から
旧トーネット社のレギュラーアイテムとして存在していたようです。
それもロッキングチェアとは違って、19世紀後半のオフィス需要で生産数も相当数あったらしいのです。
ただオフィス需要は限られた国の需要だった可能性もありますので、
イギリスでは曲げ木回転椅子は当時あまり輸入されていなかっただけなのかもしれません。
イギリスにはオフィスチェア自体は多数存在していましたし。
ドイツやオーストリア、あるいはアメリカなどを回ってみれば結構探し出せるのかもしれません。
回転部の金属疲労に関しても、使い方にもよるのでしょうけど、素材自体は堅牢な鋳鉄製ですので、
単に歳月が経過したからといって自然劣化が必ずおこるものではありません。
古いミシンの鉄脚などを見ればそれはよくわかります。
過去の大半が壊れて捨てられてしまったということはないと思います。
とすれば、アンティーク品があまり出回ってないのは、お持ちの方が手放さないケースが多いのでしょうか?
今でもつくられているスツールですが、中古品やヴィンテージ品ですらほとんど見かけないのですから、
やっぱりそうなのかもしれませんね。
“ワークチェア”(事務椅子)といっても、基本的に無垢の家具ですし、
使えば使うほど味が出てきますし、何度でも再生はできますし(状況にもよりますが)、
一度手に入れたら手放さなくなるのは、なんとなく理解ができます。
今でも、チェコやポーランドの旧トーネット工場では、当時と同様のレボルビングスツールが作られているので、
実用用途には「新品」を選ぶのも1つの手ですが、やっぱり、
アンティークのベントウッド・レボルビングスツールには、何にも代えがたい魅力がありますよね。
デニムがご用意させていただいた赤茶レザーと、あめ色に仕上げたヨーロピアンビーチ無垢のボディカラーを、
ぜひ使いこんでいただき、100年ものの「味わい」に育てていただきたいものです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
43,200
円
参考市場価格:
42,000
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.