スーパーマーケットリー インレイマホガニートライポッドワインテーブル


貴重な19世紀アンティーク、素晴らしいインレイマホガニーのワインテーブルが入荷しました!
1870年頃に製作された“トライポッド(三脚台)”のイタリア・アンティークテーブルです。
こちらはイギリスからの輸入品になります。

・・19世紀、世界で最も家具製作の技術が進んでいたのはイギリスといって良いでしょう。

イギリスの家具史的にいえば、18世紀のジョージアンの時代が「黄金期」と呼ばれておりますが、
大局的な見地から見れば、19世紀のヴィクトリアン期、英国家具の秀逸さは他国の家具を引き離していたように思います。

実際、その家具のデザイン、工法、そして生産技術は、ヨーロッパからアメリカに渡り、
時空を超えて全世界に伝播したのは19世紀でした。

しかし、局地的に見れば、もちろんイギリス家具を超える家具も存在していました。
フランスの宮廷家具、ドイツのウォルナット家具、オランダやベルギーなどのオーク家具など・・。

いずれも、それぞれの風土に合った素晴らしい家具で、一概にどの国の家具が優れているなど、単純な比較はできません。

例えば、こちらのイタリア家具・・。

現地ディーラー情報によれば、南イタリアのナポリにある地方都市、”ソレント”Sorrentoで作られたテーブルとのこと。
なんとまあ、見事なパーケットリー(幾何学的な象嵌)・・。

これほどのインレイ、英国家具では見たことがありません。
これもまた、家具の優劣を単純には語ることができない、良い例になりますね。

オーソドックスなラウンド型の無垢板天板に、「3つまた1本柱」のプロポーションは、
イギリスのティーテーブルとほぼ同等のデザイン。

違いは、天板一面に広がる見事なパーケットリーのインレイワークです。

ベース材はウォルナット?系の無垢と思いますが、マホガニー系のインレイをモザイク模様に張り込んだ
非常に高度な「匠の技」。

よくよく調べてみれば、ソレントは寄木細工が古くから有名な町だったんですね。
”カメオ”などの民芸品も有名で、現代でも「職人」の街としてイタリアでは名が知られています。

おそらくイギリスの当時の富豪がナポリに旅行した際、ソレントの街で購入してきたものなのでしょう。
確かに、イタリアのワインがよく似合いそう・・。

なにはともあれ、実用家具、コレクション、といった商業主義を超えて
ぜひ後世に引き継いで行っていただきたい「生活文化遺産」です。

ホント、テーブルというよりも芸術品と呼びたいです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 129,600 円
参考市場価格: 126,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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