Jacob and Josef Kohn No1510 チャイルドベントウッドアームチェア

19世紀終わりごろ、オーストリアのヤコブ&ヨゼフ.コーンJ&J.Kohn社でつくられた、
アンティーク・ベントウッドチェアです。
フランス人のコレクターより入手したものです。
現在のベントウッドではほとんど作られていない貴重なキンダーモデル(子供用家具)です!
キンダーモデルのアンティークはもともと作られた数が少なかったためか、
マーケットでの相場が、一般的に大人のチェアを逆転しまっているほど高価なモデルも少なくありません。
しかもこちらはコーン社がムンドス社に吸収される以前の、貴重なJJコーン・オリジナルモデル。
20世紀初頭のカタログに掲載されている素姓の正しいアンティークですので、
チャイルドチェアとはいえ、アンティーク・ベントウッドの中でも相当なコレクターズアイテムです。
モデルナンバーはNo1510になります。
※エキストラフォトに1904年当時のカタログ抜粋を掲載しています。
ということになれば、この価格設定もいたしかたないですね。
でも、相場的には決して割高などではなく、むしろかなりお値打ち価格の部類と思います。
JJコーン社は、後にトーネットと合併する事になる、旧トーネット社の前身というべき会社。
JJコーン社については、こちらなどをご覧になってくださいね。
さて、ベントウッドのキンダーモデルは、“トーネット・チェア”としても、ごく初期からのモデルなんですよ。
生産数は少なかったようですが。
“ゲブルダー・トーネットGebruder Thonet”社が、ベントウッドによる、世界初の量産家具を発売したのは1859年。
ただし、その際に初めて作られたポスターカタログにはまだ、チャイルドチェアはありませんでした。
でも1873年のポスターカタログになると、“キンダーモデル”、“チャイルドファニチャー”として登場しています。
したがってかなり古い時代から企画生産されていることがわかります。
こちらの肘掛け付きモデルも、その当時からラインアップされていました。
トーネットではモデルNoが12011、JJコーンではNo1501と呼称されています。
つまり骨董としての歴史性も十分あり、という事です。
デザインは大人用のNo56を一回り小さくしたようなフォルム・・。
椅子としての完成度は、大人用も子供用も関係ありませんね。
さらに120年以上を経たアンティークとして育て上げられたパテナ(古艶)。
美しい色艶です・・。
全身にアンティークのオーラを身にまとい、心にしみるブラウンです。
ということで、希少性、歴史性、デザイン性、実用性、
いずれもエクセレントクラスのコレクティングファニチャーと思います。
座面のケインシート(籐張り)も、当時のオリジナル。
チャイルドチェアながら、高級アンティークとしての「格付け」に貢献しています。
大人用も子供用も、もはや関係なし。
次代へ引き継いでいくべき、ワールドプレミアムチェアです・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
37,800
円
参考市場価格:
36,750
円
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LOCKON CO.,LTD.