MUNDUS Jacob and Josef Kohn No220 ベントウッド アーチバックチェア

大変希少なアンティーク・ベントウッドチェアが入荷いたしました。
こちらは旧トーネットThonet社の前身、”ムンドスMUNDUSーヤコブ&ヨゼフ・コーン”Jacob and Josef Kohn社製、
1914年から1922年の8年の間につくられた、オリジナルのベントウッドチェアになります。
当時のJJコーン社のカタログによると、モデルNoは220になります。
まず普通ではお目にかかれない大変希少なアンティーク・ベントウッドチェアです。
※こちらのチェアは2脚ペアで入荷しました。
さすが20世紀ものとは一味違いますね。
手間暇のかかった19世紀のベントウッドチェアは別格にきれいなラインです・・。
特にトーネット社の当時の最大のライバル企業だったJJコーン社のベントウッドチェアについては、
アンティークだけで見る限り、率直に言ってその商品性はトーネットを超えていたように思えます。
JJコーン社はもともと、トーネット社の「曲げ木特許」が切れた後、満を持してスタートした競合会社でした。
後発企業でありながら、デザイン力、技術力ともに高く、
アドルフ・ロースの”ミュゼアム”チェア、ヨゼフ・ホフマンの”サナトリウム”のチェアなど、
多くの歴史に残る名作椅子を数多く輩出しました。
しかし、第一次大戦が勃発した1914年、JJコーン社はムンドス社によって買収されます。
詳細は不明ですが、ムンドス側の実力者によってJJK側が吸収された、という状況だったようです。
おそらくブランド力ではJJK社のほうが勝っていたのでしょう、商品名に”MUNDUS-JJ KOHN”と、
JJK名が残されていることでそのあたりは推測ができます。
現代風にいえば、MUNDUSによるM&Aというところでしょう。
しかしその後、第1次大戦が終結した1922年には、ムンドスJJKはトーネット社と合併し、
今度は“トーネット・ムンドス”社と社名変更します。
この合併はトーネット側の経営的な事情によるところが大きかったようですが、
それ以上に、おそらく相互に商品開発上のメリットがあったのでしょう。
しかしながら、JJKよりもブランド力のあるトーネット社を手に入れたムンドス社は
もはやJJKブランドを残す必要がなかったと思われます。
不幸にも、ここにJJKブランドは消滅し、最大のライバル関係だったJJKとトーネットの2大ブランドは、
“トーネットTHONET”ブランドとして統一されることになりました。
この辺の歴史に関しては非常に興味深いですね。
今度詳しく調べておきますね。
さて、こちらのチェアは、JJコーン社がトーネットと合併する前、
すなわち、JJコーン社がMUNDUS社と合併していたわずか8年の間に作られた、大変レアなオリジナル品。
骨董品とはいえ、そんな貴重なチェアがこの価格で入手できるのですから、
考えようによってはとってもお得、と思いませんか?
しかも、かわいらしいアーチバックのデザインに高い実用性を兼ね備えた、
ベリーグッドなアンティークチェアになります。
一般の市場にこのようなグッドコンディションで出てくる事はまずあり得ません。
時代が経てばたつほどその価値は高くなってくるものと思います。
しかも高い実用性と耐久性を兼ね備えた良質なアンティークコンディション。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
20,520
円
参考市場価格:
19,950
円
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LOCKON CO.,LTD.