The Travellers / Oli Painting

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から200年以上前! 17世紀から18世紀初期にかけて、おそらくフランスで描かれたと思われる古い風俗画です。
こちらはイングランド南西部、サマセットSomersetに住むイギリス人コレクターのプライベートコレクションだったそうです。
確かに背面には、いつの時代のものかはわかりませんが、“Property of Mrs. ・・”とラベルが残っております。
そのご婦人が前オーナーだったのかもしれません。
デニムは同じイングランド南西部、サイレンセスターCirencesterのアンティーク絵画ディーラーより入手いたしました。
ディーラー情報では、前所有者の方はとても古いオーク家具のコレクターだったとのこと。
(もう、それだけでお屋敷住まいであることが想像できますね!)
とくにアンティーク絵画の収集家、というわけではなく、それらの家具にふさわしいインテリアとして、
こちらの作品を入手したようです。
確かに、こちらの作品・・小さな風景画ですが、厚みのあるマホガニー無垢フレームに、オーク無垢のウッドボードという
「薄っぺら」な複製画などとは次元の違う「格」の高さを感じるアンティークアートです。
フレームの内側に入る2重のウェーブのモールドには、一部、ゴールドギルト(金彩)が施されていて、
きらきらと、作品を引き立てているように見えます。
慎重になりがちなアンティーク絵画の購入ですが、こちらの絵画に関しては、
圧倒的な「本物」のオーラが購入に一切の躊躇をさせなかったことでしょう。
作品につきましては、前オーナーによれば18世紀のオランダ画家によるもの、ということで入手されたようですが、
アンティーク絵画ディーラーのプロの目によれば、フランス19世紀初頭、
1800年ごろのロマン派によるものではないかと指摘しています。
こちらの作品は、引き締まったボディの馬の絵で有名なフランス・ロマン主義の旗手、
セオドア・ジェリコーThodore Gricault (仏1791-1824)の影響を感じるとのこと。
確かに、馬の表現がセオドア・ジェリコー的ではありますが、専門的には・・ちょっと判断はしかねます。
ただ、作品の左下に、判別ができないのですが、作者のサインが入っていて、
その「赤字」で書かれるサインはフランスの学派による特徴的なもの、という指摘には合点がいきます。
おそらくディーラーの主張は正しいのでしょう。
ロマン主義とは、その対立概念である古典主義や教条主義がしばしば無視していた個人の欲求を重視する立場。
作品には憂鬱・不安・動揺・苦悩といった個人の感情や、個人的な愛情などを大きく扱っています。
具体的には、エキゾチスム・オリエンタリズム・神秘主義・夢などといった題材に集約され、描かれていました。
確かにこの、”The Travellers”(旅行者)と名付けられたこの作品、
エキゾチックでオリエンタル、そして神秘的で、夢想的ですね。
まさにそのまんま・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
49,680
円
参考市場価格:
48,300
円
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