トーネットTHONET ベントウッドフットスツール No5954

大変な貴重なアンティークが入荷してまいりました!
今から1世紀ほど前、ポーランド、あるいはチェコで製作された、Nr5954のベントウッドフットスツールです。
とても希少なコレクションピースです。
トーネットに“フットスツール” が?
・・そう、かつてはあったのです。
フットスツールと言えば、座面高の合わない高価な椅子に組み合わせる「脚置き」のイメージ。
量産化され低価格になった椅子=ベントウッドチェアなら、脚置きを合わせるよりも、
座面高の合う椅子に買い直した方が合理的なんじゃないか?
・・と考えてしまう人も多いことでしょう。
実際、ベントウッドフットスツールは戦後、ほどなく姿を消していきましたし、
フットスツール自体、家具としてその姿をあまり見かけなくなりつつあります。
でもその当時、多くの人たちにニーズがあったことは確かです。
トーネットのロッキングチェア専用に開発された、「揺れる脚置き」などをみても
「座ること」に快適さを求めるならば、それは必須アイテムだったことがうかがえます。
家具とはその時代の生活習慣を移す「鏡」のようなもの。
アンティーク家具を見て、その当時の人々の生活習慣をしのぶことは、アンティークの醍醐味の一つです。
あらゆる家具を「曲げ木家具」に置き換える野望を抱いた”ミヒャエル・トーネット”は、
その意味では、私たちに多くの「鏡」を残してくれることになりました。
例えば、人形家具やトイレ椅子、また靴履き椅子やステッキチェアなど・・。
これからもデニムではそんな紙面だけでしか知られていない「鏡」を集めていきたいと思っています。
さて、こちらのモデルは1904年のカタログに掲載されているモデルNr5954と思われます。
1922年から1940年まで使われたトーネットのペーパーラベルが残っていて、
”Gebrder”のない、”THONET”のみのロゴラベルで、刻印もはっきりと確認ができます。
見紛うことなき戦前のオリジナルトーネット社製、ベントウッドコレクター垂涎の品、といって良いでしょう。
こちらはイタリア人のコレクターが所有していたものをデニムが買い取ってまいりました。
もう二度とお目にかかることが出来ないアイテムかもしれません。
近代的な合板使用の座板ですが、これは伝統的なトーネットのシート素材。
杢が素晴らしいです。
4本の脚部分には、現代では行われない職人の手作業による成型が行われ、
トーネットならではのノックダウン工法により、現在でも実用強度は確保しています。
はっきり言って、アンティークとして相当な貴重品です。
ベントウッドファンの方、トーネットマニアの方、アンティーク上級者の方、
これは見逃せませんよ・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
28,080
円
参考市場価格:
27,300
円
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LOCKON CO.,LTD.