トーネットTHONET No28 ベントウッドチェア

19世紀後半につくられた旧トーネット社初期のころのベントウッドチェアです。
背もたれと座面がハート形をしている”ツインハート”デザインの大変貴重なコレクターズアイテムです。
※こちらは2脚ペアで入荷しました。
こちらはまだ、トーネット社がウィーン本社の時代のモデルと思われます。
もしかすると、創業者ミヒャエル・トーネットがまだ生きていた時代であった可能性もあります。
正式なモデルコードは”No28”。
市場に出てくるのは非常にまれで、19世紀の新品当時も、アンティークの今も、
非常に人気の高いモデルです。
当時、トーネット社の人気モデルは、こぞって競合企業のJJコーン社やフィッシェルFischel社が
コピー版を製造していたので、おおよそ人気のモデルはうかがい知ることはできます。
もちろんこのNo.28もJJコ-ン社から販売されていました。
人気モデルの証明です。
尚、このNo.28は、1875年のデザインになりますが、初期モデルより
少しデザインをマイナーチェンジしているようです。
特徴的な”ハートバック”と”ハートシート”ですが、初期は本当に「ハート形」をしていました。
※下記職人コメント欄ご参照
おそらく製造コストの観点から形状変更されたのでしょう。
改良モデルはハートというよりも”キドニー”型に近いですが、これはこれでとってもキュート。
さすがクラシックトーネットのデザイン。
※改良モデルはエキストラフォト内の旧トーネット社1904年カタログご参照
ちなみに、こちらはミヒャエル・トーネットの息子たち、トーネット兄弟によるデザインです。
またNo.28は、ほとんどその実物が現存しておりません。
したがって、その可愛らしい小ぶりなフォルムを直に見たいという願いがなかなかかなわないことから、
今ではコレクターたちの垂涎の的となっています。
もちろん現在ではつくられておりません。
トーネット社創業期のころの初期のベントウッドは、そのデザイン性の高さで現在でもファンは多いものの、
製造面から見ると、構造的に背の飾りに長い部材を使わなければならないモデルが多く、
材料の調達や製造の効率性の観点から、現在もつくられているモデルはごく一部なのです。
No.20までの初期モデル=クラシック・トーネットに限って言えば、
No4、No10、No14の3タイプしかつくられておりません。
No7000番台のモデルコードをもつ最初期のロッキングチェアなど、近年行われた復活プロジェクトにおいて、
日本円で3ケタに届く販売価格をつけなければならなかったという逸話もあるほどです。
おそらくは将来にわたっても、新品の状態では二度とお目にかかれることはないであろう、このNo28。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
37,800
円
参考市場価格:
36,750
円
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LOCKON CO.,LTD.