Woman in Interior / Oil Painting


デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から100年以上前の19世紀末ごろ、おそらくフランスで描かれたと思われる古い風俗画です。

・・まだ電気が一般家庭に通っていなかった19世紀末。
薄暗いキッチンの中、明り取りの窓のそばで料理の下ごしらえにいそしむ女性。
当時のごく日常的な生活風景です。

こちらの作品は、ロンドン近郊、フラックウェル・ヒースFlackwell Heathのアンティーク絵画ディーラーより
デニムが直接入手いたしました。

こちらのディーラーはアンティークアートを専門に扱う老舗画廊で、
高価な価値ある作品のクオリティには定評があり、安心して信頼いただける入手元と思います。

そのディーラー情報では、前所有者の方はフランス・パリに住むフランス人コレクターだったとのこと。

いかにもアンティークアートの収集家が好みそうな雰囲気の作品。
きっとヨーロッパのアンティーク家具にふさわしいインテリアとして入手されたのでしょうね。

確かに、こちらの作品・・それほど大きくはない風俗画ですが、
シャビーに経年変化した厚みのある天然木無垢のギルトウッドフレームに、
年季が一段と味の深さを見せるキャンバスパネル、という「薄っぺら」な複製画などとは次元の違う
「格」の高さを感じるアンティークアートです。

フレームの内側に入る布張りの内枠は、いかにもアンティークアートらしさを演出していて、
人肌ほどに温かく、作品を引き立てているように見えます。

慎重になりがちなアンティーク絵画の購入ですが、こちらの絵画に関しては、
重々しい「本物」のオーラが購入に一切の躊躇をさせませんでした。

作品につきましては、前オーナーによれば19世紀のフランス画家によるもの、ということで入手されたようですが、
アンティーク絵画ディーラーのプロの目によれば、フランス19世紀末、
1880年ごろのフランス印象派によるものではないかと指摘しています。

こちらの作品は、19世紀のオランダ人風俗画家、
バーナード・ヨハネス・ブロマースBernardus Johannes Blommers (1845-1914)の影響を感じるとのこと。
確かに、家庭内にいる女性の表現がバーナード・ヨハネス的ではありますが、専門的には・・ちょっと判断はしかねます。

作品の左下には、判別が難しいのですが、作者のサインが入っていて、
その「赤字」で書かれるサインはフランスの美術学派による特徴的なもの、という指摘には合点がいきます。
ディーラーの考察は、専門家による俯瞰的な推論と思いますので、大きく外れていることはないでしょう。

ちなみにバーナード・ヨハネスは印象派というわけではなく、風俗画のスペシャリストとして有名な画家で、
基本的には、事実をありのままに描写する写実主義的な画風として分類されるアーティストと思います。

ただ、作品の題材的には確かにそうなのかもしれませんが、こちらの作品は画風的には初期の印象(ロマン主義)派画家、
巨匠ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーJoseph Mallord William Turner(1775-1851)の影響を
強く受けているように感じられます。

印象派画家は当時の実生活の風景を描き、多くは戸外でも作品を描いたそうです。
それまでの古典的な画家たちは、静物画や肖像画はもちろん、風景画でさえもアトリエで描かれていた、
ということですから、大きな転換です。

具体的には、印象派は瞬間的な日の光だけでなく、それが変化していく様子までも作品に取り入れています。
さらに従来のように滑らかさや陰影にこだわらず、混色と原色の絵の具による短い断続的なストロークを並べて、
あざやかな色彩をそれが振動しているかのように変化させました。

確かにこの、”Woman in Interior”(室内の女性)と名付けられたこの作品、
とてもリアルな19世紀の空気感を感じますが、それは光の絶妙な表現によるものでしょう。

デニムでは高く評価しておりますが、アンティークアートの上級者様にも、
ぜひこちらの作品について評価をしていただきたいものです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 107,800 円
参考市場価格: 102,900 円
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