Highland Cattle / Oil Painting

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から100年以上前、19世紀末から20世紀初期にかけて、イギリス北部スコットランドで描かれた古い風景画です。
・・まだ、朝靄の残る時分なのでしょう、
ひんやりとした空気感すら感じられるスコットランドのハイランドシーン。
川辺に群れを成しているのはスコットランドを象徴する高山牛、”スコティッシュ・ハイランド・キャトル”です。
モサモサしたロングヘアの前髪と、とてもおとなしい性格が大人気の”ゆるキャラ”ですね。
スケッチした場所は、ハイランド地方の中でもかなり高地の渓谷エリアではないかと思います。
スコットランドのハイランドは作画の題材になることが多く、
こちらの作品と良く似たロケーションもしばしば見かけます。
有名な観光スポットなのでは、と想像いたします。
ちなみに、スコットランドはハイランド地方とローランド地方に分かれていますが、
ハイランドは渓谷と清流の地として有名です。
またウイスキーづくりに欠かせない良い水が湧き出ていることで、シングルモルトのウイスキーの産地としても知られています。
高い山のほとんどないイングランド地方と違って、ハイランドには荒々しい山岳地の至る所に大小の渓谷が点在。
ここに描かれている上流の川も、当地らしい景色のひとつということでしょう。
こちらはイングランド南西部、サイレンセスターCirencesterのアンティーク絵画ディーラーより、
デニムが直接入手いたしました。
出所情報は不明ですが、直近では一般的なファインアートオークションなどで流通していた作品のようです。
いかにも邸宅のリビングや書斎などに鎮座していたような雰囲気のある絵画ですので、
イギリス人コレクターのプライベートコレクションの放出品、といった状況だったことがうかがえます。
それなりにサイズ感もありますので、もともとは学校や商業施設などに飾られていたものだったのかもしれません。
作品につきましては、左下にサインがあり、'J. Keith'とあります。
絵画ディーラーによれば19世紀末から20世紀初頭のスコットランド人画家によるもの、ということです。
確かに19世紀からのスコットランド絵画の描写スタイルが引き継がれているようにみえますし、
キャンバスの時代的な風合いから見ても100年以上は経過しているように思われますので、
ディーラー情報は理にかなった鑑定でしょう。
ただ、作者'J. Keith'については詳細不明。
有名なスコットランド系アメリカ人ぺインター、
ウィリアム・キースWilliam Keith (1838 ? 1911) に関係する人物ではないか、という
イギリス現地のディーラー情報ですが、デニムで調べたところでは、
ウィリアム・キースと関係するような情報は見つけられませんでした。
ただ、そういう作者に関する情報は別にして、純粋に作品のクオリティから見て、
明らかに一定の技量を持って描かれた秀作であることは、デニムが自信をもって進言させていただきます。
美しい景色を作者の視点でより美しく伝達する絶妙な構図、
神聖な母国の遺産に敬意を払うかのように厳かにたたずませる描写、
動物の体毛一本まで、さらには芝の1本1本まで緻密に描きこまれた、写実的でも印象的な表現力・・。
誰がどう見ても、美術を志す人が、自身の持つ技術のすべてを注ぎ込んだ「血作」です。
アーティスト情報など、この作品に限ってはほとんど意味をなしません。
なぜなら、プライドを持つアーティストが熱き血をたぎらせて描いたであろうことは、
容易に想像できる作品ですから・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
51,840
円
参考市場価格:
50,400
円
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