エドワーディアン マホガニーミュージックキャビネット


とても素敵なチェストが入荷いたしました!
今からちょうど100年ほど前、英国エドワーディアンの時代に製作された、スモールサイズのファイリングキャビネットです。

こちらは楽譜入れや、レコード入れなどに使われていた、ミュージックキャビネットになります。

引き出しの前板が前方にフリップダウンする独特のこの構造は、
この時代のミュージックキャビネットに共通する機能性。

薄っぺらい楽譜などを、箱形の引き出しに寝かして収納すれば、
下の方の楽譜が取りだしにくいのは自明。
でも前板を可動式にすれば、本棚が横になったようなもので取り出しやすいのでは、
といった発想からつくられた家具だったのでしょう。

でもそんな発想は、家具製作の手間をいとわない時代だからこそ考えらることができたもの。

経年で精度誤差が生じやすい無垢の家具で、精度が必要になる構造
の家具など、
決して現代ではつくられないでしょうから、ね。

つまりミュージックキャビネットとは、当時の高級家具の典型といってよいでしょう。

というよりも、そもそもこの時代に音楽に興じることのできた家庭とは
、富裕層に他ならないでしょうから、
構造云々、という以前に高級家具であったことは、容易に想像つきますけどね。

とまあ、そんな前置きは抜きにしても、お写真をご覧になっていただくだけで、
ちょっとアンティークにお詳しい方でしたら、すぐにこのチェストの素晴らしさが
おわかりいただけることと思います。

100年を経てなお、端正なフォルムを保ちつづけている良質のマホガニー材に
20世紀初期の、華やかでかつ確かな家具作りの技術がしっかり生かされています。

エドワーディアンの当世らしい、英国伝統のシェラトンスタイルですが、
ご覧いただける通り、全体のデザインバランスがとても秀逸で、大変スタイリッシュな外観です。

天飾りで囲まれたテーブルトップデザインは、トレーの機能を兼ねていて、
必要十分な4ドロワーチェストとのの2段構成。
ユーティリティも申し分ありません。

マホガニーの良い筋目を用いた木取りもすばらしいですね!

きれいな杢目だけを残す素材の表現力には
製作者のこだわりを感じる、すばらしい仕上げ振りだと思います。

もちろん、シルエットを引き締めるストレートなテーパードレッグ(先細り脚)のフォルムも特筆です!

アンティークのマホガニーファンの方にとっては、
垂涎のお品ではないでしょうか・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 86,400 円
参考市場価格: 84,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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