The Horse and Cart / Oil Painting

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から200年近く前、19世紀初期にイギリスで描かれたと思われるとても古い風景画です。
・・絵の主題となっているのは、中央に鎮座する朽ち果てた建物。
その建物は赤レンガでつくられたコテージでしょうか?
それともお城の一部?
その傍ら、水場のほとりに続く沿道には、馬車をひく人影が。
生い茂る青々とした木々や力強く立ち上る積乱雲とは対照的に、
風景画としてはどこか、もの悲しさを受ける作品です。
こちらはイングランド南西部、サイレンセスターCirencesterのアンティーク絵画ディーラーより、
デニムが直接入手いたしました。
出所情報は不明ですが、直近ではイギリス人コレクターのプライベートコレクションだったそうです。
比較的コンパクトで飾る場所を選ばないサイズで、手ごろな価格の19世紀の作品、ともなると、
複数のオーナーを経てきているものと思われます。
アールデコ調の細身のギルティングフレームは、恐らく20世紀前半にリフレームされたものでしょう。
ひびの入ったような古金調のデザインは、アンティークインテリアとしてふさわしい雰囲気と思います。
その主張しすぎない、丸みのあるフレームデザインは、絵画の作風とも相性は良く、
作品を引き立てているようにさえも見えます。
作品につきましては、絵画ディーラーによれば19世紀前半のイギリス・写実派(リアリズム)ということです。
確かに19世紀半ばに花開いたフランス絵画の写実主義に通じるようにもみえますし、
キャンバスではなく、ボードに描かれた時代的な風合いから見ても100年以上は経過しているように思われますので、
ディーラー情報はほぼ間違いないでしょう。
ただし作者については不明。
作品の左下にイニシャルがあるので、今後明らかになる可能性はありますが、
現状では、絵画の専門ディーラーでも、ヴィクトリアンのイギリス人ぺインターの中では特定はできないということ。
しかしながら、誰が見てもマスタークラスの作品であることは明らかです。
美術を学ぶ学生を指導できる立場にあった教授、あるいは経験を積み重ねた職業的なオイルぺインターなど、
習熟された技量を持って描かれた秀作であることは、デニムが自信をもって断言させていただきます。
バランスの良いパースの利いたリアルな構図、うっそうと茂る木々や雑草の描写、
遠くてもたたずむ人の心理描写さえ感じられる表現力、的確にそして緻密に描きこまれたランドスケープ・・。
誰がどう見ても、美術を志す人が、自身の持つ技術を注ぎ込んだ「血作」には間違いがありません。
ちなみに、この作品には、”The Horse and Cart”(荷馬車)というタイトルがつけられています。
作者自身の個人的なノスタルジーが込められた作品、
そんな感じがします・・。
(Sales/YM)
価格(税込):
81,000
円
参考市場価格:
78,750
円
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