ジャコビアンスタイル クオリティオーク ニーホールデスク


今からほぼ100年前、イギリス20世紀初頭に製作されたソリッドオークの贅沢な二ーホール(両袖)デスクです。
英国家具らしいジャコビアンスタイルの高級アンティークになります。

・・素晴らしいハンドメイド家具です。

おそらく家具の量産化が進み始めたころにつくられたものと思いますが、
接合部などにはマシンメイドの仕口は見られず、かたくなに伝統工法にこだわり製作されているのがわかります。
当時としてはきっと高級クラスの家具だったはずです。

デザインベースは古くからイギリスに伝わる、英国バロック=“ジャコビアン”様式。

引き出しを取り囲む幾何学的なモールドや、すっきりとまとめられた彫刻装飾には
製作された当時のアールデコの影響を感じますが、
脚を装飾する”ボビンリング”や、高級感のあるペンダントハンドル、
ダークに引き締められたソリッドオークなど、
17世紀ジャコビアン様式のデザインエッセンスはこのデスクに確かに引き継がれております。

現代的にみれば、ダークな“ジャコビアン”オークカラーが、
どちらかといえば、重厚感があって男性的なイメージですが、
全体的にはコンパクトでかわいらしいフォルムですので、
女性の方がお使いになられても、とっても「さま」になると思います。

いずれにしてもご覧のように威厳と風格を兼ね備えた、非の打ち所のないパーフェクトなスタイリング。
英国家具の伝統が凝縮された、生粋の“グレート・ブリテン”仕様だとご紹介させていただきます。

天板にはゴールドに輝く真鍮プレートが付けられており、“Presented to Councillor J.G.Telford.JP”とあります。
“Councillor”は国家や国際機関に所属する議員のことです。

その下には“as chairman of Percy Main”とあり、“Percy Main”はイギリス北部の村の名前です。

つまりこちらのデスクは、その地域で議員として活躍されていた方へ、
贈答品として製作されたオーダー家具だと思われます。

天板に押された革シートには、そのワインカラーに合わせたのか、
よく見ると周囲の型押しには葡萄の実と蔦がびっしりと描写されています。
粒の数が多い葡萄は豊穣の象徴です。

細部にまで、しっかりとデザインがこだわりぬかれています。

こちらはその村長さんがご隠居される際の贈答品だったのでしょうか・・・?
そんな歴史を想像して頂くのもアンティークの楽しみの一つだと思います。

本来の手作り家具の製作において、トップレベルの職人技術がぎりぎり残っていた時代に、
最高の材と最高の技術で作られたデスク。
それがこのデスクです。

オーダー家具が工業製品化してしまった現代、
まさに失われた「遺産」ともいえるアンティーク家具です・・。

(Buyer/SD)



価格(税込): 259,200 円
参考市場価格: 252,000 円
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