スーパーカービング ブラックフォレストボックス


今から何と160年近く前!
19世紀中盤のドイツ・ブラックフォレスト(地方)の工芸品と思われるアンティークボックス(小物入れ)です。
良質のアンティーク・ホワイトウッド材(オウシュウトウヒ=欧州唐桧)が使用されています。

インテリアとしてデスクの上に置いて頂ける小ぶりな一品ですが、
存在感があるので大きく見えます。

全身にびっしりと施された装飾の素晴らしいこと!

モチーフの中心は、古来から多く使われてきた鳥の文様。
ドイツのブラックフォレスト産、ともなれば、ダブルイーグル(双頭の鷹)をイメージしますが、
どこか・・小さめの鳥、「鳩」のようにも見えなくはないですね。

南ドイツ・ブラックフォレストのエリアでは、冬の間は厳寒の地で、在宅で働くことのできる、時計産業が発達しました。
その時計の中には有名な柱時計、「鳩時計」も生まれていますから、実際にこの鳥、鳩なのかもしれませんね。
平和の象徴としてなじみもありますし。

まあ、本当のところは特に何の鳥、というわけではなく、作者が何かの鳥をイメージして想像で形づくった、
といったところかと思います。
特に四隅に鎮座する植物と同化したような鳥の頭は、想像上の鳥のようですからね。

いずれにしてもその表現力は見事というよりほかはなく、羽根を広げた鳥の姿は、筆舌に尽くしがたいです。
本当に荘厳な雰囲気ですよね。

そして豊かさを表しているかのように、アカンサス、ユリ、果実などの植物も装飾されています。
こちらの彫刻もすばらしい・・。

それらの立体造形のセンスも素晴らしいですが、何よりすごいのは、この彫刻すべてが
モールド(別部品を貼り付けた仕様)ではなく、一片の無垢材を削り出して製作しているように見えること。
要するに、2つの角材を彫り込んでいって、蓋と器の2つを形作ったということです。
まるで、仏像とか、観音像を作るかのように。
すごい技術です。

素材は、この地方産、ブラックフォレスト(黒い森)のホワイトウッドと思われます。

ホワイトウッドは、ドイツ松、あるいはオウシュウ唐桧の総称で、柔らかく加工のしやすい針葉樹の割に、
歪みや反りが少ないことで、家具や楽器などにも使われているヨーロッパ産のナチュラルウッドです。

モミの木に似ていることで、クリスマスツリーなどとして使われていることでも知られています。

この加工性の良い現地の無垢材があってこそ、こちらのボックスも成立したのでしょう。
まさにドイツのブラックフォレスト産ならではの工芸品です。

インテリアとしてエントランスなどに飾っておいて、キー入れなどにして頂いてもいいですね。
魔除けになってくれそうな気も・・・。

是非取っておきの使い方を考えて頂きたいです。

(Buyer/SD)



価格(税込): 99,360 円
参考市場価格: 96,600 円
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