アールデコスタイル ニッケルシルバー ブラスプレート ピアノランプ

今から100年ほど前のリアリティあふれるアンティークピアノランプです。
フランスより輸入しましたジェニン・アンティーク(真の骨董)になります。
※こちらは照明器具一式つきの商品です。
※新品サンプル球を1つお付けいたします。
かなり古い時代のアンティークランプです。
おそらく第一次大戦前後、デザイントレンドとして、”アールデコ”ムーブメントが起こった頃のものと思われます。
伝統的なピアノランプの優雅なローフォルムをベースに、アールデコテイストを取り入れたフォルム。
目元に直接当たらないように配慮されたランプシェードも、フランスらしい、曲線基調の優雅なデザインです。
ヘッドを支えるアームも、”S”字ラインを描くフランス古来からの伝統デザイン。
ヘッドが上下に動きつつ、かつ高さを上下に微調整できる昇降機能も、
フランスのデスクランプで伝統的に持っているフレーム構造です。
素材はおそらく”ニッケルシルバー”に”ブラスプレート(真鍮メッキ)”されたものと思われます。
”ニッケルシルバー”は、英国などの銀食器で有名な「洋銀」のことです。
ニッケルシルバーベースに純銀メッキしたものを”シルバープレート”と呼び、
アンティークの銀食器としては中心的に使われている素材です。
日本でニッケルシルバーといえば「500円玉」が分かりやすい例でしょう。
専門的には、銅と亜鉛、ニッケルの合金になります。
ちなみに、「洋銀」ではなく「白銅」といえば、「100円玉」の素材。
銅を主体としニッケルを10%から30%含む合金のことです。
また、こちらはもともと真鍮のゴールドカラーが一部表面に残っていることから、
ブラスプレートが施されていたことがわかります。
真鍮は馴染みのある素材ですが、上記の延長線で申し上げますと、5円玉の素材。
真鍮は「黄銅」とも呼ばれ、正確にいうと、銅と亜鉛の合金です。
ついでに言うと、10円玉は「青銅」(ブロンズ)。
日本の硬貨も、洋銀、白銅、青銅、黄銅、と、額面に合わせて、それぞれ素材を分けて作られていたんですね。
ここでちょっと気が付いたのは、おそらく原材料費も額面同様、洋銀、白銅、青銅、黄銅、の順では、ということ。
つまりここでいうと、真鍮よりもニッケルシルバーの方が高価なのでは?
(そういう話を聞いたことがあります)
ではなぜ、こちらのランプはわざわざ高価な素材に安価な素材を鍍金したのか。
・・色をシルバーではなく、真鍮のようなゴールドにしたかったから?
まあ、当時はゴールドが人気だったことは自明のお話。
でも、それだけならば、真鍮無垢で製作すれば良い話ですよね、ニッケルシルバーよりも安いわけですし。
しかしそうしなかったのは、真鍮よりもニッケルシルバーが圧倒的に強度が高かったから、でしょう。
ピアノランプは概して台座がアイアン(錬鉄)製で重く、ランプヘッドの角度をかなり低い位置、
すなわち、水平にまで下げることができるように製作されています。
その方が、楽譜や手元を照らすのに便利な構造だから、ですね。
でもそうすると、ピアノランプのフレームは、重量級のアイアンベースに対して軽量にする必要があるわけですが、
強度的にはアイアンクラスと同等でないと、すぐにフレームのバランスが悪くなって、ゆがんでしまいます。
そこでこちらのピアノランプには、ニッケルシルバーのような堅い金属が選ばれたのでしょう。
鉛や錫ベースの真鍮メッキと違い、この時代にはあまり見られない仕様ですが、富裕層向けとして手間をいとわず、
真摯に、品質にこだわって作られたことが想像できます。
当時の高級品だったことでしょう。
時代は変わり、今は「地金むき出し」が”クールCool”と呼ばれる時代になりました。
特にフランスは、クールなアンティークの代表格、インダストリアル系ランプが誕生した国。
こちらは古典的なピアノランプですが、そんなフランスランプをイメージして、
インダストリアル系のように、デニムでピカピカに磨き上げさせていただきました。
実は、ジェルデのランプのような”シルバーポリッシュ”は、このようなニッケルシルバーのランプに
もともとはルーツがあったのかもしれませんね。
「いぶし銀」の光を放つ、ニッケルシルバーポリッシュのこちらのピアノランプ。
クラシカルなアンティーク空間から、ミッドセンチュリー的なインダストリアル系インテリアまで、
幅広いテイストのアクセント照明にお使い頂けると思います。
フランスのシャビーなアンティークインテリアがお好みの方に、ぜひ・・。
(Buyer/SD)
価格(税込):
37,800
円
参考市場価格:
36,750
円
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LOCKON CO.,LTD.