ドームDaum Frres・ナンシースタイル ペーストガラス アイアンベーステーブルランプ


とても興味深いテーブルランプが入荷致しました!
フランスの現地ディーラー情報では1920年代製作ということ、ほぼ100年もののアンティークランプになります。

※こちらは照明器具一式つきの商品です。
※サンプルとして電球を1つお付けいたします。


・・こちらは、きわめて「お宝」の可能性が高いアンティークです。
ぜひ、アンティークガラスのコレクターの方、ご判断をよろしくお願いいたします。

デニムでは、陶器やガラスに関しては専門ではないので、
あくまでインテリアとしてのデザイン性を価値基準に仕入れをしておりますが、
こちらのランプに関しては、はじめてみた瞬間から、作品自体の価値にピンとくるものがありました。

どこがと言われても具体的には難しいのですが、あたかも素人が、
”エミール・ガレ”のガラス作品に偶然出会ったかのような、そんなインパクトがありました。

もちろん、ガレの作品のようにサインなどはありませんし、ディーラーからは単純なインフォメーションのみ、
”ロートアイアン”(錬鉄)と”ペーストガラスPaste Glass”のテーブルランプという、情報しかありませんでした。

ちなみにロートアイアンとは、ベッドなどの大型家具や建具などによく出てくる素材で、馴染みのあるスチール素材。
とても重く堅い鋼鉄です。

一方、ペーストガラスには様々な定義があり、鋳造品というだけでペーストガラスと呼ばれたりもしますが、
おそらくこちらは、色ガラスの粉末を練りこんで製作したガラス、という意味に使われたものと思われます。
こちらのガラスシェードは、いわゆる専門用語で「異色溶かし込み」製法によるガラス、ではないかと思います。

ところで、このアイアンベースに「異色溶かし込み」ガラス、という素材を組み合わせたランプには、
好んでデザインした、とても有名な作家がいるんですよね。

それがこちらに名付けた商品名の、”ドームDaum Frres・ナンシー”。

フランスアールヌーヴォー・ナンシー派の中でも、エミール・ガレと並び立つ、
代表的なガラス・アーティスト、「ドーム兄弟」の作品スタイルです。

アンティークガラスの収集家の方なら、ご承知の通り、ドーム兄弟(Daum Frres)は、
19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したフランスのガラス工芸家です。
兄弟とは、兄オーギュスト(Auguste Daum,1853-1909)と
弟アントナン(Antonin Daum,1864-1930)の2人を指しています。

彼らについて、具体的なご紹介は割愛させていただきますが、
ドーム兄弟に特徴的なアートガラスの技法としてはアンテルカレール、ヴィトリフィカシオン、が有名です。

で、端折った説明で恐縮ですが、ヴィトリフィカシオンによる作品を見ると、
どうしてもこちらのガラスシェードに似ている気がしてなりません。

イエローとブルーの顔料が、マーブル模様を描いて溶け込みあっているこのドーム型デザインは、
まさにヴィトリフィカシオンなのでは?

もちろん、これは素人見解ですし、つるんとしたドーム形状は鋳型の量産品のように見えなくもありません。
でもその一方、一体どうやって曲げたんだろうと思われる、渦巻のアイアンフレームは、
どこをどう見てもハンドメイドで、アーティスティック。

それ相応の技術力を持つ専門メーカーが製作した価値あるランプであることは、
デニムの長年の感覚でひしひしと感じます。

シェードをアイアンフレームの装飾部分にのせるだけの仕組みになっているのは、
ドーム兄弟の工房Daum Frresの作品によく見られた構造。
正にこちらと同じ。

ドーム兄弟は量産品も多く手掛けていたといいますから、もしかして・・、
いや、彼ら自身の作品ではなくても、何らかの由来/関係を持つランプメーカーが作ったものであることには
ほぼ間違いはない、と信じています。

しかし・・断定をしない、何とも歯切れの悪い説明に終始して、申し訳ございません。
とにかく、デニムでは、一目見た時から、その言われぬとても大きなポテンシャルを感じていたのです。

いつか、真実を明らかに。

ぜひ、その使命を背負っていただけるアンティークファンの方、
こちらのランプを受け継いでいただけることをお待ちしております・・。

(Buyer/SD)



価格(税込): 48,600 円
参考市場価格: 47,250 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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