チッペンデールリボンバックチェア


大変美しいプロポーションのチッペンデールチェアです。
今から100年以上前、ヴィクトリアン末期に製作された、
“チッペンデール”スタイルの高級ダイニングチェアです。

※こちらのチェアは4脚セットで入荷いたしました。

何という美しい椅子なのでしょうか・・。

実用強度ぎりぎりにまで細くシェイプしたフレームライン、
特徴的な両肩の張ったトップレイル、優雅な“S”字曲線を描く“カブリオールレッグ”、
サーペンタイン(波型)のフロントレイル・・。

完璧なスタイリングだと思います。
スタイルは、4タイプある“チッペンデール”の代表スタイルの中でも、
最もスタンダードともいえる、初期の“クイーンアン”スタイルを再現したものだと思います。

クイーンアンスタイルのチッペンデールに特徴的な、背にロココ風の“リボン”を伴ったスプラット(背もたれ)・・、
そのリボンバックのスプラットをシンボライズしたかのような、見事な透かし彫りが大変美しいです。
“チッペンデール”はアンティーク好きの方なら耳にしたことがあるかと思いますが、世界で、そう、最初の家具デザイナーです。
今でこそ、ハンス=ヴェグナーやアルネ=ヤコブセン、チャールズ=イームズなど、星の数ほどの家具デザイナーが存在し、彼らの作品が“デザイナーズ家具”としてブームになったりもしていますが、実は全て、このトーマス=チッペンデールからはじまったものだったのです。
余談ですが、もともと家具というものは、王侯、貴族たちが金にまかせてつくっていた道楽品で、庶民にはまったく縁のないシロモノでした。そこでトーマス=チッペンデールは庶民のための家具開発に取り組んだのです。
クイーンアン様式をベースにした、その流れるような美しいチッペンデール・スタイル。しかし、それは量産化を目的とした、極めて合理的で優れた“工業デザイン”といえるものでした。
そして量産化された家具は、ブルジョア階級に受け入れられ、後に広く世に普及していくことになっていきます。
ちなみに、チッペンデール様式やクイーンアン様式など、18世紀のイギリスの装飾様式は当時のハノーヴァー朝の君主名より“ジョージアン”と総称されています。
そしてまた、“ジョージアン”は俗に、“イギリス家具の黄金期”とも表現されています。

最も成熟した家具の黄金期に一世を風靡した先進的なデザイン、
それがこのチッペンデールデザインなのです・・。




(Buyer/YM)

価格(税込): 32,000 円
参考市場価格: 32,000 円
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