グリムウェイド・ブラザーズGrimwade Bros フローラル ジャグ

1890年代、イギリスのスタッフォードシャーで製作されたフローラルパターンのセラミックジャグです。
※こちらはKT0080 ベイスンとジャグ&ベイスンのセットとして入荷致しました。
単品でもお求めいただけます。
アンティークコレクションとして名高い、ヨーロッパのジャグ&ベイスンのセットです。
本来セットで流通していたものですが、生活習慣の違う現代では単品でもお使いいただけるかと思い、
分けてご案内させていただいております。
現代的に言えば、大きな水差しと洗面器のセット、ということになりますが、
当時、世界一の富裕国、イギリス・ヴィクトリア朝の貴族が使用していたものですから、
(実際に使用されていたかどうかはわかりませんが)、
実用目的の「ミズサシ」などとは全く違いますよ、誤解なきよう。
そもそも製作しているメーカーが違います。
日用品を作るメーカーなどではなく、高級調度品を作っていたセラミックメーカー、
現代的にいえば高級ファッションブランドにあたる、当時の有名な窯元(かまもと)です。
窯元のマークをご覧になってください。
そもそも記載されている地名、スタッフォードシャーStaffordshireといえば、
誰もが知る窯業(ようぎょう)の盛んな都市。
中でもストーク=オン=トレントStoke-on-Trentは、「陶器産業の里」などと呼ばれる窯業の聖地で、
現地ではポッタリーズThe Potteriesなどという通称で呼ばれています。
かのウエッジウッドが世界へ羽ばたいていったのも、この地からでしたね。
他にもロイヤルドルトン、スポード、ミントンなどの窯元から、トーマス・ウィルドン、クラリス・クリフ、
スージー・クーパー、シャーロット・レッド、フレデリック・ハートン・レッド・・などなど、枚挙にいとまがありません。
で、こちらの窯元といえば?
骨董ファンの方ならご存知ですね。
そう、グリムウェイド・ブラザーズGrimwade Brosです。
英国食器に詳しい方なら、ロイヤル・ウィントンRoyal Wintonと申しあげれば、ピンと来ていただけるでしょうか。
もともとロイヤル・ウィントンとは、グリムウェイド兄弟の窯元で作っていた、
花柄の商品シリーズのいち名称だったそうです。
このフローラルパターンの商品が人気を博し、ほどなくグリムウェイズの代名詞となり、
後に、数社の窯元と合併した際に、知名度の高い、このロイヤル・ウィントンという商品名がそのまま社名になった、
ということでした。
もちろん、ロイヤルウィントンは今でも英国製陶器の中で、そのフローラルパターンで人気があります。
ちょっと余談でしたが、そんなロイヤルウィントンのルーツともいえるモデルですから、
そんじょそこらの「ミズサシ」とは違う、と先に申しあげたイミをご理解いただけましたでしょうか。
こちらのジャグにつきましては、お客様用としてほとんど使われていなかったのでしょう、
とても使用感が薄いアンティークですので、アンティークテーブルのテーブルセンターなどとしても
お似合いなのではないかと思います。
ぜひ、アンティーク上級者の方の、インテリアのアクセントとして、
お役立ていただければ、と思っております・・。
(Buyer/SD)
価格(税込):
32,400
円
参考市場価格:
31,500
円
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LOCKON CO.,LTD.