ヴィクトリアン タペストリー ゴールドフレームピクチャー

ラージサイズのタペストリー絵画が入荷しました!
今から150年近く前、1870年代に製作されたジェニンアンティーク(真の骨董)です。
まず、その大きさに圧倒されることと思います。
1m四方以上のラージサイズ、本当に大きいです。
こちらは、絵具を用いた絵画ではなく、タペストリー。
それも、現代的なニードルポイント(大きな織目の刺繍)のようなタペストリーではなく、
ゴブラン織りと同様の製織技術を用い、ハンドメイドで織り上げた、ヨーロッパの伝統的な工芸品Tapestryです。
ヨーロッパのタペストリーは15世紀以降、フランスを中心に大流行しました。
フランス人のジャン・ゴブランが、タペストリー製作で大成功をおさめたことで、
一般的にタペストリーはゴブラン織りを指すようになりました。
優れた画家が下絵を描き、それを織物職人が手織りして仕上げる、という分業工程を経て生まれるタペストリーは、
当時、絵画レベルに匹敵する芸術品で、室内を装飾するインテリアとして、王侯貴族たちに大変好まれたということです。
また、壁面につりさげることでお部屋の断熱効果もあり、より一層、邸宅のインテリアとして普及に拍車がかかったようです。
何よりも、絵画と違って別荘などに持ち運んだりしやすく、運搬に便利だったのも、
上流階級に人気のあった理由の一つだったようですけどね。
一般的に当時、タペストリーは大変高価なお品であることが当たり前で、
何でも、製作に3年もかかるような作品も珍しくはなかったそうです。
それだけ時間をかける価値があったのでしょう。
そのような中世に流行したタペストリーを、ヴィクトリアンの時代に復刻したのがこちらのタペストリー。
3年とは言いませんが、相当な時間と手間をかけて作られたものであることは間違いないでしょう。
大変贅沢な一品と思います。
下絵については、英国ディーラーの情報では、宗教的な作品ではないかということですが、
作品中のインテリアや衣類のデザインを見ると、聖書の時代ほど古くはないように思われます。
時代的にはゴシック建築からルネッサンス美術あたりの時代を描いたもの?
15世紀から16世紀あたりにかけての頃のファッションと思われます。
一般的に後年のタペストリーは、有名な名画や宗教画を複製したものであることが多いので、
こちらもそんなルネッサンス美術あたりの名画の一つなのかもしれません。
(どなたか知っている方がいらっしゃったら教えてください!)
ちょっと気になるのは、右下に1651?という数字のようなネームが入っていること。
これは作られた枚数?
それにしてはちょっと多きすぎる数字ですよね。
それでは・・年号?
イギリスで1651年、というのは、イングランド共和国だった時代。
ピューリタン革命後にクロムウェルが国王を追放し、実権を握ったあたりの年。
それと何か、関係があるのでしょうか?
年表を見ると、1651年は航海条例が制定されたということ。
イギリスが航海条例を制定したことで、当時の世界覇権国、オランダと戦争になり(第一次〜三次英欄戦争)、
結果的にイギリスが勝ち、オランダに代わって世界の覇権国としての足掛かりをつかみました。
まあ世界史的には重要な年ともいえますが、この絵との関係は・・?
クロムウェルの死後、イギリスでは王政が復古し、のちにメアリ2世(女王)やアン女王が戴冠しています。
う〜ん、そのあたりのお話なら近そうですが・・。
まあとにかく、見れば見るほど、想像力の掻き立てられる作品です。
作品としての製作クオリティの高さは言うまでもなく、登場人物の表情、光の当たり方、布地や木材の素材感の描写など、
かなりディティールにまでこだわって丁寧に織り込まれています。
古いものですので、お色は長い歳月の間に、多少変化している可能性もありますが、
タペストリーの特徴が生かされた柔らかい暖色系の配色でデザインセンスもよく、
非常にレベルの高い芸術作品と思います。
アンティークファンの方のコレクションとして、決してご期待を裏切ることはありません。
同時代のガラス付きの額装に入れられていますので、
永くインテリアとしてお役立ていただける逸品です。
ぜひ、インテリアのメインスペースに・・。
(Buyer/SD)
価格(税込):
113,400
円
参考市場価格:
110,250
円
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LOCKON CO.,LTD.