アールデコ クイーンアンスタイル ウォルナットアームチェア


イギリス・アールデコ、1920年代に製作された、クイーンアンスタイルのアームチェアです。

・・アンティーク家具ファンの方ならお分かりですよね。

このアームチェアがクラシック家具のうわべだけ似せて作られたニセモノか、
イギリスの長い歴史そのものを継承した、ホンモノの伝統家具か・・?

いうまでもありません、後者です。
紛れもなく英国古典様式を受け継いだ本物になります。

こちらは目の確かな方ならすぐにわかる、明らかにクイーンアンスタイルを、
1920年代、アールデコの時代にアレンジされたデザイン。

古くは15世紀のルネッサンス、カクトワール(婦人用おしゃべり椅子)のチェアをルーツとし、
18世紀のイギリス・ロココ、クイーンアン様式の「肘掛椅子」を復刻したチェアになります。

やや細めのハイバックレストは、トップが「らくだ」のコブの背のようフォルムをしている、”キャメル・バック”デザイン。
アームレストは外側にスクロールバックする”アウトスウィプト”フォルム。

前脚はもちろん、”S”字カーブを描く”カブリオールレッグ”(獣脚)。
そしてスピンドルタイプのH型アンダーストレッチャー・・。

また、素材は18世紀当時の英国貴族が好んだ、ソリッドのウォルナット材。
その時代は、一般に「ウォルナットの時代」と呼ばれています。

素材も当時の標準仕様です。

彫刻はアールデコの時代らしく、モダナイズされたプレーンな面のフォルムで構成されています。

つくりも機械生産が発達しつつあったこの時代にしては、
大変丁寧で、明らかに一点一点、パーツを仕上げたオーダーメイド品です。

素材も素晴らしく良質なサーカシア・ウォルナット材なのでしょう、
見事な技術で、実用強度ぎりぎりまで極細にシェイプし、そのフォルムを演出しています。

その割には変形やダメージは見られないですし、製作者の設計技術の高さも伺えます。
良く考えられた、極めて一流、かつ保守的な「匠」の作品だと思います。

残念ながら、この時代に、誰がデザインしどこで製作されたものかは情報がありません。
きっと外観から見て高級階級の貴婦人のために、特注されたものだとは思いますが・・。

でも、これこそ文字通り、“無銘の名作椅子”と胸を張ってお奨めさせていただきます!

(Buyer/YM)



価格(税込): 91,800 円
参考市場価格: 89,250 円
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