スーパークオリティ ヴィクトリアンスタイル マホガニーパーラーセティ


今から100年以上前、“エドワーディアン”(1901〜10)の時代に製作された、
とても美しいマホガニーセティ/ソファです。

こちらは、サロン7点セットを構成するうちの1アイテムになります。

※こちらのセティは、HA0148 ラウンジチェア1脚、HA0149 アームチェア1脚、HC0438 サイドチェア4脚と
 計7脚ラウンジセットで入荷いたしました。


・・今更ですが、セティとソファの違いはご存知ですか?

アンティークファンの方ならご存知でしょう、
そう、どちらも同じものです。(笑)

2人掛け以上の横に長い椅子を、セティ、ソファ、どちらで呼んでも間違いではありません。

でも厳密に申しあげますと、ちょっと違うんですよね。

何が違うのか・・それは由来が違います。

セティSetteeは、ヨーロッパでかなり古い時代から作られていた長椅子、セトルSettlesに由来しています。
セトルとは背の高い背もたれがついた、肘掛け付きのベンチのような椅子のことで、教会の長椅子などが代表例。

一方、ソファSofaとは、中東のデイスDais(上座)が語源とのこと。
エジプト起源の長椅子、すなわちシェーズロング(寝椅子)やカウチ(これも寝椅子)は
もともと高貴な人の座る椅子だったのですが、そうした寝椅子が、肩肘から両肘掛けになり(=ダブルエンドシェーズロング)、
それらが欧米に普及し、ソファと呼ばれるようになったらしいです。

なので、専門的にはリラックスするための長椅子がソファ、腰かけるための長椅子がセティ、と呼ばれています。
(デニムでもそのように使い分けています。)

ちなみに、イギリスでは18世紀まで、”ソファ”という言葉はなかったそうですが、
1830年代にスプリング式クッションの寝椅子、すなわち外国産のソファがイギリスに輸入されるようになり、
急速にイギリスのセティが「ソファ化」。

それ以来、セティとソファの区別がなくなったということです。

・・前置きが長くなりすみません。

ということで、こちらはイギリス純血、ソファ式(スプリングの入った)セティです。

ともすれば装飾過多になりすぎてしまう英国古典様式のセティですが、こちらの現代的なセンスは素晴らしい。

基本的なデザインベースは、ひと時代前のヴィクトリアンデザインをベースにしたエドワーディアンスタイル。

エドワーディアンというと18世紀のシェラトンスタイルを継承した直線基調のデザイン様式が代表的ですが、
こちらは珍しく、古来からイギリスで人気のあったオールドフレンチスタイルをアレンジした曲線的なフォルムが基調。

格式と優雅さの調和がとれたバランスの良いシルエットで、なおかつ、
エドワーディアンならではの品の良さはしっかりと健在です。

背を飾る、“ピアスドカービング”(透かし彫り)や、限界まで細くシェイプアップしたフレームラインは
最高級家具にふさわしい手間の掛け方で、
その技術レベルはマニュファクチャーのレベルの高さをはっきりと顕しています。

製先技術も最高レベルなら、使われている素材も稀代の銘木。

21世紀の現代、家具の3大最高級材とされるホンジュラス産マホガニーが、
ごく一般材として扱われていたアンティークの時代に、
「最高級」とされていたのが、こちらのこちらのマホガニー材、中米産スパニッシュマホガニーです。

現代のホンジュラスマホガニーでさえ、ワシントン条約で準レッドリストに記載され、
絶滅危惧種とされている超希少材なのに、それが一般材だったという時代。

当時の最高級材が、現代とは次元の違う最上級品質であることがご理解いただけることと思います。

狂いが絶対に許されない、高級楽器に重用されることでもお分かりのように、
1世紀もの歳月を経てきても、ほとんど変形を見せていません。

これほど細く削り込まれたフレームなのに、です。

その赤みが華やかなアンティークブラウンの木肌は、歳月を経れば経るほど、赤銅色に輝く逸材で、
さらに、そのきめ細かな木肌には、使い込まれることで美しいパテナ(古艶)が覆います。

イギリス古典家具らしい、シェニール織生地との相性もぴったり。

見る人が見ればはっきりとわかる、ハイクオリティなアンティークです。
素晴らしい英国家具と思います。

まさに疑う余地のない、「無銘の名作椅子」とご紹介させていただきます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 194,400 円
参考市場価格: 189,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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