アーリーヴィクトリアン マホガニーワインテーブル

貴重な19世紀中期のアンティーク、”アーリーヴィクトリアン”の時代のテーブルが入荷です!
今から170年以上前、イギリス1840年代に製作された“トリポッド(三脚台)”のサイドテーブルです。
正真正銘の本物、超一級のコレクティングファニチャーになります。
「英国家具の黄金期」といえば、18世紀から19世紀初めごろまでのジョージアン期。
世界で最も家具製作の技術が進んでいるイギリスにおいて、最も良質の家具が生産されていた時代です。
確かに、ジョージアンの家具のデザイン、工法、そして生産技術は、ヨーロッパからアメリカに渡り、
時空を超えて全世界に伝播しました。
現在の「全世界の家具のルーツ」、といっても過言ではありません。
では、イギリスの家具は、次のヴィクトリアンの時代になると退化してしまうのか?
もちろんそんなはずはありません。
家具づくりの技術は当然時代を追うごとに進化を続けていきます。
ハンドメイド家具のつくりの良さ、という「質」の面だけを考えれば、
イギリスでは19世紀ヴィクトリアンの時代にピークを迎えています。
ただ、20世紀に入ると、工程は機械化され、素材も人工的な新素材に代わっていきますので、
古典家具とは一概に比較はできません。
しかしあえて比較するならば、ハンドメイド製作の技術自体では、ある面では退化していったといえるかもしれません。
なぜなら、かつての古典家具を現代に完全復刻させることは、すでに技術的に難しくなってきているからです。
一般的にハンドメイド家具の価値は、素材、つくり、デザイン、の3要素で決まります。
その点において、、間違いなくヴィクトリアンの家具は最高の家具と言えるでしょう。
しかし、それでもヴィクトリアンの家具の評価がそれほど高くないのは、単にデザインの独自性の問題。
ヴィクトリアン様式というのは、イギリスやフランスなどの、過去のデザイン様式を新旧折衷したものであり、
この時代に生まれた独創的なデザインというものが存在しません。
デザイン自体はとても優れていても、ほかの時代と比べてオリジナリティがなかったら・・仕方のないことですね。
こちらのテーブルも、そんなジョージアン様式の影響を色濃く残す、ヴィクトリアンワインテーブル。
オーソドックスなラウンド型の無垢板天板に、「3つまた1本柱」のプロポーションは、
ジョージアンのテーブルの代名詞といっても良いほどの、スタンダードデザインです。
しかし!
その素材の質、つくりの確かさは明らかにジョージアンのテーブルと同等以上。
反り止めなど、ないも同然の状態でありながら、目視ではほぼ変形の確認できない一枚無垢板の天板、
限界まで細くシェイプしながら、全くがたつきぐらつきを起こさない、S字曲線の3本脚・・。
生まれたままの状態を、1世紀半以上の期間維持するなと、現代の無垢の家具ではとうてい考えられないことです。
さらに、ジョージアン期には見られない、古典様式のフルーティング装飾を盛り込むなど、
「魅せる」テクニックでは、間違いなくジョージアンの家具を上回っている、と言って良いでしょう。
しかも、こちらはヴィクトリア期(1837-1901)の中でも、もっとも初期のころに作られた、アーリーヴィクトリアンもの。
工業化が進むレイトヴィクトリアンものに比べると、明らかにつくりが旧式、ジョージアン家具に近いです。
コレクションとしてのアンティーク家具は18世紀ジョージアン家具を、
実用アンティークなら20世紀初めころのセミアンティークを、というのがアンティーク家具業界の暗黙知。
ヴィクトリアンの家具はデザインの華やかさで価値が決められていたようですが、
そろそろ、皆さま、本音を語っても良いころではないですか?
アーリーヴィクトリアンの家具が、英国家具史の中で最高、と。
実用家具、コレクション、といった商業主義を超えて
ぜひ後世に引き継いで行っていただきたい「生活文化遺産」です・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
95,040
円
参考市場価格:
92,400
円
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LOCKON CO.,LTD.