スプーンバックチェア


大変美しいピアスドカーヴィング(透かし彫り)のマホガニーチェアが入荷しました!
19世紀末、レイトヴィクトリアンの時代に製作された英国のサロンチェアです。
何という、高貴な椅子なのでしょうか・・。
正装をしていなければ、座るのがはばかられるような椅子ですね。(苦笑)
こちらは通称“スプーンバック”と呼ばれるタイプのチェアになります。
デザインルーツは19世紀のナポレオン帝政後のフランスで、“王政復古様式”と呼ばれるデザインが主流の時代にまでさかのぼります。
約200年近い歴史を持つデザイン、ということになりますね。
でもこのデザイン、単に鑑賞するだけでは、ロココの流れを汲むとても優美なデザイン、くらいにしか思われないと思いますが、実はこのタイプの椅子は、背、座面、脚の全てが独立した構造になっていて、普通の構造の椅子よりも、製作に手間のかかる宿命を背負っているのです。
このコンストラクションでデザインと強度をバランスよく両立させた当時の匠の技には・・・とっても感服いたします!
でも、何といってもこの椅子の見所は、トップのピアスドカーヴィング(透かし彫り)ですね!どことなく東洋的でオリエンタルな雰囲気が、この椅子をより一層格調高いものにしています。
現代のマホガニーとは一味も二味も違う、今では見ることさえかなわない、
ダークレッドで最高クラスのソリッド・マホガニーに、
鮮やかに装飾された、クイーンアンデザインの花瓶の造形(背中央)は心を打つほどの美しさです・・。
おそらくオーダーメイドの特別なチェアと思われますが、注文したオーナーのセンスの良さは、量らずもうかがい知れますね・・。
ちなみにこの椅子は比較的都会にあるアンティークディーラーより入荷したものですが、こんな素敵なパーラーチェア(客間用の椅子)が使われていた家って、どんなお屋敷だったのか、興味がわいてきませんか?
いつか日本も、こんな素晴らしい椅子が巷に溢れる国になっていればいいですね・・。




(Buyer/YM)

価格(税込): 39,000 円
参考市場価格: 38,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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