アダムスタイル エドワーディアン インレイド マホガニーチェア


20世紀初頭のイギリスで製作された“アダム”スタイル系のエドワーディアンチェアです。
楕円形の背もたれと細身で優雅な曲線美が特徴的な、当時の高級サロンチェアになります。

※こちらのチェアは2脚ペアで入荷いたしました。
 またHA0146 エドワーディアン インレイカーバーチェア1脚と計3脚セットで入荷いたしました。


1901年から1910年までの間、イギリスではエドワード7世の治世下になりますが、
その期間を一般に“エドワーディアン”と呼称いたします。

この椅子はちょうどその“エドワーディアン”のころに製作された、
当時のオンタイムなデザインのダイニングチェアになります。

“エドワーディアン”のデザインは、良く言えば英国らしいスタイルですが、
ネガティブに表現すると我々東洋人にとっては、ヨーロッパ独特のややアクの強いデザイン、
と捉えられる向きもないことはないです。

でも、この椅子に関してはそんなアクの強さなど全く感じさせない、
プレーンですっきりとしたデコレーション&プロポーション。

万人受けが良いデザイン、というわけではありませんが、
少なくとも永くお付き合いいただくには“プレーン”なデザインが好ましいですよね。

とはいえ、こちらは英国の古典様式をしっかりと継承した伝統デザイン。
18世紀英国家具の黄金期、ジョージアンのアダムスタイルをリデザインした、エポックメイキングなエドワーディアンチェアです。

限界までシェイプアップした極細フレームの直線的なシルエットや、スペード型(鍬型)の脚先がついた先細りの脚(テーパードレッグ)などは、
アダムスタイル、エドワーディアンスタイル、両者に共通の特徴。

そして、「盾」をモチーフにしたかのようなオーバル型の背のデザインや、
ちょっと控えめながら、上から下までフレーム全周に効果的に演出されたストリンギング(線象嵌)は、
まさに「イギリスのルイ16世様式」とも呼ばれるアダムスタイルのアイデンティティ。

どちらかというと、「座る」ことよりも、「より美しく」に主眼を置いて作られた芸術品であることを感じさせます。

もちろん、古代ローマからの様式を受け継いだアダムスタイルならではの装飾も健在。
背もたれ上部中央に彫られているアカンサスデザインは、遠くギリシャ建築の柱頭の装飾に始まる植物の葉です。
長らくヨーロッパ全土で建築や家具のデザインに使われ、さらに中東やインドにも伝わり「唐草模様」となったとされています。

英国家具生粋のデザインです。

素材の質については言わずもがな、1世紀もの間、
この繊細なプロポーションを寸分の狂いもなくキープしていることが確かな証明でしょう。
木目の通った美しさの中に木材の強さが秘められています。

フレームに見られる繊細なマホガニー無垢のリボン杢は、明らかに植民地時代の中米産マホガニー材。
今や絶滅が危惧されている準レッドリストにも載る稀代の銘木、最高級の家具材です。
アンティークならではの素材品質、」といえるでしょう。

率直に言って最高級レベルのチェア、」とご紹介させていただきます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 32,400 円
参考市場価格: 31,500 円
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