エドワーディアン インレイド マホガニーウォッシュスタンド


イギリス・エドワーディアンの時代に製作された、ウォッシュスタンド(洗面台)です。
かつての富裕層の家具です。

家具の高級材、無垢のマホガニーにインレイの装飾を施し、高級金具に真鍮キャスターを装備、という、
どこからどう見ても特注の高級家具ですが、これを「ごく日常の洗面台」に使っていたとしたら、すごく贅沢ですよね。

かなり裕福な家庭で使われていたお品のようです。

ウォッシュスタンドとは、文字通り「洗面台」。
寝室などに設置した洗面用具を置く家具のことで、人類の生活文化の発展の中で姿を消すことになった、今は亡き生活家具です。

当時、世界の最先進国、大英帝国とはいえ、現代と違って蛇口をひねれば水が出てくる水道設備は存在しておらず、
人々はこのようなウォッシュスタンドにボウルを置き、水を張っておいたそうです。
そのため、天板には大理石など、通常、濡れても良い素材が使われていて、
水はね防止のバックボードには、装飾を兼ねたタイルなどが張られていました。

とはいえ、過去には貴族生活の必需品だったウォッシュスタンドも、水道設備の発展という、
人類の生活文化の発展の中では、消えゆく運命にありました。

でも、その使われている素材の良さ、デザイン性の高さなど、「家具」としてのクオリティが、
「無用の長物」となってしまった今でも、ウォッシュスタンドは様々な用途で人々に愛され続けています。

ある時は、大理石の天板に穴をあけて、洗面ボウルや配管などを埋め込み、実際に洗面所に建てつけて使っていたり、
またある時は、大理石の天板を扱いやすい木製天板に交換して、サイドボード、あるいはサイドキャビネットとして、
リビングや寝室などに使える収納家具として、コンバート(用途変更)してみたり・・。

そう、こちらの家具のように。

ね、このウォッシュスタンド/サイドキャビネットを見ていただければ、お分かりいただけますよね。
こんな素敵な家具だったら、再生するのが当たり前!、ですよね。

鮮やかな木目模様の浮かぶ前板は、”ファニアー”(扇形)と呼ばれる化粧張り、
そのファニアーを引き立てるスクエアな帯状の繊細な象嵌は、”クロスバンディング”、
無垢板の天板には、筋目の良いマホガニー独特のリボン杢が浮かんでいて、
取っ手は、当時の高価な真鍮座金付き高級ペンダントタイプ、
エドワーディアン様式のテーパードレッグ(先細り脚)には、スクエアソケット付きブラスキャスターがおごられています。

当時の超一級のマホガニー家具とはっきり断言いたします。

本当に素晴らしい家具と思います。
まさに、失われた人類の生活文化遺産・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 86,400 円
参考市場価格: 84,000 円
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