ジョージアンスタイル タイガーオーク ドロップリーフテーブル

英国家具の黄金期、ジョージアンスタイルのゲートレッグテーブルです。
19世紀末から20世紀初めにかけてイギリスで製作されたジェニンアンティーク(真の骨董)になります。
アンティークとしては装飾が極端に少ない、さっぱりとしたこちらのテーブル。
これこそが英国ジョージアン様式を継承した真のデザインです。
デニムサイトでも何度も紹介させていただいております通り、
”ジョージアン”とは、一般的にジョージGeorge 1世から4世までの治世下を指しています。
ジョージ1世(1714-1727)から2世(1727-1760)までの治世下を”アーリージョージアン”、
ジョージ3世(1760-1820)時代を”ジョージアン”、
ジョージ4世(1820-1830)時代を”レイト・ジョージアン”(1812-1830はリージェンシーとも)、と呼んでいます。
中でもジョージ3世の時代のイギリスは、世界で初めて産業革命が興り、国力が飛躍的に増大した時代でした。
イギリスが「世界の工場」と呼ばれ、世界の覇権国「大英帝国」に成り上がる礎を築いたのが、
ジョージ3世の治世下だったのです。
とはいえ、はたしてジョージ3世が「名君」だったのかどうかは・・どうなのでしょう?
歴史に詳しい方に一度聞いてみたいですね。
しかし、王室の公費を削り、浮いたお金で主要な議員たちを買収し自身の政策を実行する遂行力、
また、科学技術の進歩に関心が強く、出生ではなく実績で学者を評価するバランス感覚など、
国益にかなった君主であったことは間違いなさそうです。
彼は華美を嫌い、倹約家だった性格から、イギリスでは「農夫のジョージFarmer George」とも呼ばれていました。
まさにその名のとおり、デザイン様式は質素を好み、前時代のクイーンアン様式とは対照的に、
彫刻などの装飾は一転して控えられるようになり、デザイン性よりも実用性が重んじられました。
これが「イギリス家具の黄金期」、ジョージアン期の家具の最大の特色です。
マホガニーが材料の主流だったこの時代は、上流階級でも装飾の控えめなオールドフレンチ、
あるいはモダンギリシャ様式などが主流で、一般の家具でもその影響のもと、
同様にデザインが簡素な傾向がありました。
そう、まさにこちらのテーブルのように、です。
しかし、そもそも18世紀では食卓のデザインには当時ほとんど無関心だったようで、
機能性は求められていても装飾性はほとんど取り入れられることはなかったのですけど、ね。
とくにこちらのテーブルのような、“ブレックファーストテーブル”と呼ばれる、
1人か2人かくらいの食事用に使われたテーブルは、形式ばらない食事用でしたので、
このような装飾の少ないのが逆に「本物の証明」ともいえます。
つまり・・こちらのテーブル、ジョージアンスタイルを完全復刻していることがわかりますね。
作られた時代の流行に迎合したりすることもなく、何の飾り縁もないほぼ正円形の天板、
円形のテーパードレッグ(先細り脚)にパッドフット(丸脚)のフットスタイル、
工法も当時のままの、木製ヒンジ(丁番)にテノンペッグ(木釘)という、本格的な18世紀ジョージアン仕様。
あたかも、当時もののように見えますが、唯一、マホガニー材ではなくオーク材が使われていることで、
後年の復刻家具であることが推測できます。
とはいっても、ご覧いただける通り、使われているオーク材は見事な虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)が
天板全面を彩る、銘木級の素材。
しかも一つの反り止めもなく、100年経過しても一切の歪みを起こさない、最上級の家具材です。
歴史を知るパーフェクトなデザイン、そして当時の工法を完全再現する技術力、
さらに適材適所で最高の素材を見極める、家具工房としての経験値・・。
英国の名工が製作した逸品であることに、微塵も疑いはありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
127,440
円
参考市場価格:
123,900
円
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LOCKON CO.,LTD.