ヴィクトリアン ベルジェールスタイル マホガニーアームチェア


19世紀“イングリッシュ・ベルジェールEnglish Bergeres”スタイルのヴィクトリアンアームチェアです。
オールドフレンチ調の素敵なアンティークチェアになります。

ポピュラーな“ヴィクトリアン”チェアとは・・一線を画すシルエット。
ラウンジチェアのマザーモデルともいえる、古典的な”ベルジェール”フォルムです。

細身のプロポーションをさらに引き締めている、ターニングバラスター(柱状の飾り)のフレームワーク、
そして柔らかな曲線と直線の共存、脚と背のデザインバランス、
グッドデザインなウィングバック状のスプラット(背あて)・・。

アンティーク上級者の方が見ても、納得のフォルムです。

専門的なお話になりますが、18世紀のフランス“ルイ15世”治世下、
ベルジェールBergeresという籐張りの「安楽椅子」が流行しました。

一方イギリスでは同時期、ジョージアンのころになりますが、”ウィングバック”チェアという、
張りぐるみの(クッション式の)「安楽椅子」が生まれます。
こちらはアンティークファンの方でしたらご存知ですよね。

歴史的に俯瞰すると、この2つの椅子が、現在のラウンジチェアのルーツではないかと思います。
独自に進化していったこの2つのタイプのコンフォータブルチェアは、
現在では、シングルソファやクラブチェアなどとして集約されていきました。

しかしながら、デザイナーズチェアなどでは、こうしたコンフォータブルチェアの系譜は明らかにたどることができます。

ル・コルビジェのグランコンフォールやアルネ・ヤコブセンのエッグチェアなど、
素人目に見ても、そのルーツがベルジェールやウィングバックの椅子を源流としていることがわかります。

話が横道にそれましたが、この安楽椅子の2つの系譜のうち、
フレンチ・ベルジェールの椅子はイギリスでも流行し、リージェンシー様式、ヴィクトリアン様式と結びついて、
イングリッシュ・ベルジェールと呼ばれるデザインに進化していきました

それが、こちらのチェアになります。

”タブチェア”と言われる「おけ」型のフォルムは、フレンチベルジェールを受け継いでいる証拠。
このフォルムは、包み込まれるようなイギリス独特のクラブチェアを生み、
また一方では、アメリカにわたって独自の進化を遂げ、”アメリカン・ベルジェール”という「安楽椅子」を生み、
それが、俗にいう”アメリカンイージーチェア”として根付くこととなりました。

まさに、歴史の一里塚。
だからこそ、21世紀の今見ても新鮮なほど、エイジレスなフォルムなのです。

さらに100年の時を経た、当時の高級材、ソリッド・マホガニー。
一切の歪みを見せない究極のマテリアルが、21世紀の私たちに当時の意匠を確かに伝えてくれています。

時を経れば経るほどに美しく輝く、赤銅色のスパニッシュマホガニーとともに・・。

まさに・・至高!
ぜひアンティーク上級者の方にお勧めしたいイングリッシュベルジェールです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 84,240 円
参考市場価格: 81,900 円
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