Laidler Robsons ﾎﾞﾋﾞﾝﾚｯｸﾞ ﾛﾝｸﾞﾌｯﾄｽﾂｰﾙ
今から100年ほど前､20世紀初め､ｲｷﾞﾘｽ･ｱｰﾙﾃﾞｺ期に製作された､ﾀﾞﾌﾞﾙｻｲｽﾞのﾌｯﾄｽﾂｰﾙです｡
当時の最高級ｸﾗｽの注文家具になります｡
こちらはｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞ北部の都市､ｻﾝﾀﾞｰﾗﾝﾄﾞに当時存在したｷｬﾋﾞﾈｯﾄﾒｰｶｰ､
ﾚｲﾄﾞﾗｰﾛﾌﾞｿﾝ社Laidler Robsons Furnishersのﾛﾝｸﾞｽﾂｰﾙです｡
ﾚｲﾄﾞﾗｰﾛﾌﾞｿﾝは全国区に名の知れたﾒｰｶｰ､というわけではなかったようですが､
地元ﾆｭｰｷｬｯｽﾙの現地ｱﾝﾃｨｰｸ家具ｵｰｸｼｮﾝなどでは､かなり高値の付くﾌﾞﾗﾝﾄﾞのようで､
現地ﾃﾞｨｰﾗｰからはｺﾚｸﾃｨﾝｸﾞﾌｧﾆﾁｬｰのｱﾝﾃｨｰｸﾌﾞﾗﾝﾄﾞとして､
”Top Quality”の評価をつけていました｡
確かに以前に入荷した同社製のｻｲﾄﾞﾎﾞｰﾄﾞなどを見る限りでは､
非常に厚く､大きな無垢板をふんだんに使った最高級のｵｰｸｷｬﾋﾞﾈｯﾄで､
素材品質は非常に高く､作りも釘を使わない昔からのほぞ組みの製法で手作業で作られており､
非常に優良な高級木工家具ﾒｰｶｰだと思われます｡
ｲﾝﾀｰﾈｯﾄで検索した情報では､19世紀から高級家具をつくり続けていたﾏﾆｭﾌｧｸﾁｬｰのよう｡
海外のﾈｯﾄｵｰｸｼｮﾝでも､ﾚｲﾄﾞﾗｰﾛﾌﾞｿﾝのﾒｰｶｰ名はちょくちょく顔を出していて､
欧米では確かに高級ﾌﾞﾗﾝﾄﾞになっているように思われます｡
こちらの商品についても､ｽﾞｼｯと重みのある良質なｿﾘｯﾄﾞ･ｵｰｸの躯体は､
ご覧の通り､ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝｵｰｸｶﾗｰに輝く最高級の美しさで､
虎斑杢(とらふもく｡ﾄﾗ柄の杢目です)も見事に彩られ､非常に高い仕上げ技術と思います｡
もちろんこれほどの家具ですから､前ｵｰﾅｰも大事にお使いになられていたのでしょう､
目立ったﾀﾞﾒｰｼﾞもなく､木肌には良く磨きこまれた美しい艶があります｡
ｺﾝﾃﾞｨｼｮﾝ的にも間違いなく一級品と思います｡
ﾃﾞｻﾞｲﾝ的には､英国式のｶﾛﾘｱﾝｽﾀｲﾙをｱｰﾙﾃﾞｺ風にｱﾚﾝｼﾞしたﾃﾞｻﾞｲﾝで､
古くから見られるｲｷﾞﾘｽの正統な家具ﾃﾞｻﾞｲﾝになります｡
ｱｰﾙﾃﾞｺの時代らしい､ﾎﾞﾋﾞﾝﾀｰﾆﾝｸﾞのｵｰﾅﾒﾝﾄを主要箇所に配し､
不必要な装飾を廃することで､現代家具とも馴染みやすい､
近代的なｸﾗｼｶﾙｽﾀｲﾙを実現しています｡
落ち着いたｸﾞﾘｰﾝ×ﾌﾞﾗｳﾝのﾚｼﾞﾝﾚｻﾞｰとつややかなﾀﾞｰｸｵｰｸｶﾗｰが
絶妙なｺﾝﾄﾗｽﾄを描写し､
直線基調のﾌｫﾙﾑとﾎﾞﾋﾞﾝの柔らかな曲線､
そして重厚感あふれる外観ながら､格式ばらない絶妙なｽﾀｲﾘﾝｸﾞ･･｡
現代風なﾀﾞﾌﾞﾙｽﾂｰﾙﾌｫﾙﾑに､“ｼﾞｬｺﾋﾞｱﾝ”ﾃﾞｻﾞｲﾝを取り入れた英国伝統ｽﾀｲﾙですが､
我々日本人が見ても素直にｶｯｺｲｲ､と思えるﾃﾞｻﾞｲﾝです｡
100年近くもの間､大切に扱われてきたｱﾝﾃｨｰｸ独特のﾊﾟﾃﾅ(古艶｡木肌の艶です)が
より一層､このﾁｪｱを高貴に演出しています｡
う〜ん､ぜひ筆者の手元に置いておきたい･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
75,600
円
参考市場価格:
73,500
円
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LOCKON CO.,LTD.