タイガーオーク シガレットボックス


ダークブラウンの肢体が美しい、ソリッドオークのシガレットボックスです。
20世紀初めごろのイギリスで製作されたジェニンアンティーク(真の骨董)になります。

少し前、まだ嫌煙権よりも喫煙権の方が幅を利かせていた時代。
ご家庭や会社の応接間などで、センターテーブルの上に
紙巻きたばこの入ったガラスケースが置いてあるのを見たことありませんでしたか?

そのガラスケースは灰皿とも一体になっていたりする高級なもので、オーナーの方は愛煙家なのでしょう、
お客様にも「ご自由にどうぞ」という意味で置かれていたのではないかと思います。

こちらは、そんな据え置き式高級シガレットケースのルーツのようなお品です。

それ以前のシガレットケースはどちらかといえば保管用。

戦前の紙巻きたばこといえば高級品で、シガレットケースは鍵のかかる構造になっていて
”ストレージ”というよりもむしろ、セキュリティボックスのイメージでした。

それが、シガレット(紙巻きたばこ)の量産化によって低価格化が進み、
シガレットケースもセキュリティよりもストレージを目的とするようになりました。

こちらのシガレットボックスはそんな過渡期に作られたものでしょう。
時代としては第2次大戦以前のものと思います。

収納サイズが13cm幅程度なので、短めの葉巻用だったのかもしれませんが、
紙巻きたばこのサイズにはちょっと大きめですね。
手巻きたばこのツールケースだったのかもしれません。

でも、テーブルトップで据え置き型として使うには使いやすそうな、
両跳ね上げ式の天蓋デザインです。

後年には、裁縫などのワークボックスとして利用されていたりもしていたのでしょうか。
入荷時、たばこのにおいはほとんど感じられませんでした。

外観は、典型的ともいえるアールデコ期のネオ・ジャコビアンデザイン

ボビンのモールドがジャコビアンスタイルを強調するように配置されており、
メタルパーツとダークブラウンの組み合わせが、ゴージャスさを演出しています。

中央に立ち上がる天板は、スポーツカーのガルウイングドアのよう。
どっしりとした全体の印象を、近代的な印象に変えていると思います。
ジャコビアンのクラシックスタイルにもよく映えています。

内部に使われている内張りは、マホガニー無垢板仕様。
製作者には高級家具を作っているこだわりがあるようです。

製作されたのはイギリス、アール・デコの時代。
都市文化を反映した、実用的で直線的なデザインが流行しましたが、
シンプルさとモダンさを兼ね揃えたこちらのボックスは、この時代の産物と言えると思います。

現代家具にも似合う一品です。
ワークボックス用途でもよろしいかと思いますが、テーブルセンターのアクセントにもぜひ・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 27,300 円
参考市場価格: 28,080 円
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