トーネットTHONET NO.20 ベントウッドチェア


20世紀初期につくられた旧トーネット社オリジナルのベントウッドチェアです。
大変貴重なコレクターズアイテムです。

こちらは星形の穴あき座面から見て、おそらくJJコーンJacob and Josef Kohn社製と思われます。
ただ、年代的には既にJJコーンがトーネットと合併した後と思われますので、トーネット社製とさせていただきました。

人気のクラシックトーネットのデザインで、正式なモデルコードは”No20”。

市場に出てくるのは非常にまれで、19世紀にデビューした新品当時も、アンティークの今も、
非常に人気の高いコレクターズアイテムです。

・・当時、トーネット社の人気モデルは、こぞって競合企業のJJコーン社やフィッシェルFischel社が
すぐにコピー版を製造していました。

もちろん逆にトーネットが他社のデザインをパクったこともあったことでしょう。

逆に言えば、そうした複数社から同じデザインが出ているモデルというのは、
当時、世間の評判が良かった人気のモデル、と想像することができます。

もちろんこのNo.20も、JJコ-ン社を含め、複数社から販売されていました。
人気モデルの証明です。

現代では、このNo.20は、最初期の”No.1”をさかさまにしたデザインであることから、
コレクターには、トーネットの記念すべきモデル ”No.1” の兄弟モデル(デザインバリエーション)として、
愛好者のとてもお以上、お役に立てましたでしょうか?モデルになります。

実際、デザインの構成や発売時期から見て、ミヒャエル・トーネット自身によるデザインだった、
と考えても良さそうに思います。

またNo.20は、昔のウィーンのカフェシーンの古い写真にも、しばしばその姿を見せることから、
当時への郷愁も誘い、現在でもコレクターたちの琴線を刺激し続けています。

もちろん現在ではつくられていない希少性も、人気の要素の一つでしょう。

トーネット社創業期のころの初期のベントウッドは、そのデザイン性の高さで現在でもファンは多いものの、
作り手側にとっては、あまり好ましくないのでしょう、
製造面から見ると、構造的に背の飾りに長い部材を使わなければならないモデルが多く、
材料の調達や製造の効率性の観点から、現在もつくられているモデルは、ほんのごく一部です。

No.20までの初期モデルに限って言えば、No4、No10、No14の3タイプしかつくられておりません。

No7000番台のモデルコードをもつ最初期のロッキングチェアなど、近年行われた復活プロジェクトにおいて、
日本円で3ケタに届く販売価格をつけなければならなかったという逸話もあるほどです。

ベントウッドチェアは「世界初の量産家具」と言われているほど、当時では生産性の高い商品でしたが、
この100年間に急速に機械化が進んだ現代の工業化社会の通念からすれば、
ほとんど手工業の産物、無垢のハンドメイド家具に近い家具ですので、それも無理のない話かと思います。

いや、このような「半工業化」された商品は、すべてがハンドメイドの商品よりも、その復刻には逆にコスト高となり、
再生産は現実的ではないのかもしれません。

おそらくは将来、新品の状態では二度とお目にかかれることはないであろう、このNo20。
”レッドリスト”の商品と考えるべきなのでしょう。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 59,400 円
参考市場価格: 57,750 円
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