ブリティッシュモダンスタイル ソリッドオーク ハイバックウィンザーチェア

イギリスモダンデザインの「無銘の名作椅子」、ハイバックウィンザーチェアです。
英国アンティーク家具業界の関係者なら知らない人はいない、超・有名なヴィンテージモデルになります。
※こちらのチェアは4脚セットで入荷いたしました。
アーコール社のクエーカーチェアのようなハイバックデザイン。
別に、クエーカーチェアに似せて作った、というわけではなく、
イギリスの伝統家具“ウィンザー・ボウ”(弓形の背もたれ)チェアを、現代風にアレンジしたモデルです。
そもそもクエーカーチェア自体も、伝統家具をモダナイズしたものですし、
そういう、古くからのデザインを当世風にリ・デザインしたチェアというのは、
過去にも、もちろん現代でも、全く珍しいものではありません。
ただ、クエーカーチェアも含めて、現代のイギリス・モダンのほとんどは、
そのルーツはユーティリティファニチャーにあると言われています。
ユーティリティファニチャーは、1942年から1952年までの第二次大戦中、
イギリス政府により推奨された優良家具。
高品質で量産化が可能なモデルを求められていたために、
そのデザインは必然的にトーネットのようなモダンデザインに収れんされていったのでしょう、
ユーティリティファニチャーのデザイン潮流は北欧家具にまで影響を及ぼしたそうです。
こちらのチェアも、そんなユーティリティファニチャーのトレンドを背景に
1960年代から70年代のころに製作されたモデルと思われます。
しかし、ユーティリティファニチャーが効率的な量産家具だった一方で、
こちらのチェアは、デザインこそモダンなユーティリティファニチャー的ですが、
その素材構成は明らかに旧式。
量産家具に適したビーチ材ではなく、イギリス伝統のオーク材を総無垢で使用し
あまり効率の良くなさそうな、ひと時代前のハンドメイド家具的です。
現代の「手作り家具」などとうたっている木工家具メーカーなどが作ったような商品です。
といっても、決してけなしているわけではなく、それどころか、はっきり言って家具としては一級品。
時代の流れに逆行していた、というだけで、作られた当時、既に量産化が進んでいた時代では、
間違いなく高級家具の部類に入っていたことでしょう。
非常に曲げ加工の難しい堅木のオーク材を、数十年も端正なフォルムを維持させるベントウッド(曲げ木)技術は、
相当なノウハウを蓄積していなければ、とても実現できないテクノロジー。
特にオークの板座面は、接ぎ合せになっていますが、そのフィンガージョイントの接合部がとても玄人的です。
おそらく、イギリスでもメジャーなクラスの老舗家具メーカーが製作した品だったことでしょう。
使えば使うほどに、味わいの増すイングランドオークという素材はアンティークレベル、
そして、現代の生活にマッチする、レトロモダンな現代英国デザインはヴィンテージレベル。
アンティークとヴィンテージの良い面を兼ね備えた良質な英国生粋の木工家具になります。
きっと100年後も変わらぬ価値を持ち続けていることでしょう。
本物の価値を知る方にぜひ・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
23,760
円
参考市場価格:
23,100
円
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LOCKON CO.,LTD.