ジョージアン マホガニーディードボックス


イギリス18世紀後半、今から何と200年以上前のジョージアンの時代に製作された、
ディードボックス(小物入れ)です。

ディードボックスといえば、大切なアクセサリーなどを保管しておく「宝箱」のようなもの。

こちらのディードボックスが作られた18世紀後半、
このようなディードボックスを所有していた人たちは、間違いなく当時のお金持だったそうですので、
一体、何をこの鍵付きの箱にしまっていたのか、ちょっと気になるところですね。

宝石? それともティーキャディーとしてお茶や茶器でも入れていたとか・・?
(においがないので違うと思いますけど。)

しかもこちらのディードボックス、隠し部屋のような収納スペースもあるんですよね。
仕切りをすべて外すと現れるという・・。
何だか、ドキドキさせてくれるボックスです。

いずれにせよ、大切な「宝もの」をしまっていた宝箱だったのでしょう。
そんな宝箱には間違いありませんが、でも、今、私たちが見ると、
明らかに、この「箱」自体が「宝もの」なんですよね、どう見ても。

こちらの素材、現代ではすでに用材すら残っていない、家具史上最高級の中米産マホガニー、
幻の”スパニッシュマホガニー”の化粧材で構成されています。

製作されたジョージアンという時代は、世界の3大高級家具材、マホガニーの中でも、
歴史的に最も良質なマホガニー材が、英国に大量に輸入されていた時代。
ジョージアンの時代は、俗に「マホガニーの時代」と呼ばれています。

現代の最高級マホガニー、ホンジュラス産マホガニーが一般材として扱われていた時代です。
その時代の最高級マホガニー材がどれほど珍重されていたか、ご想像に難くないと思います。

その貴重なスパニッシュマホガニー材を、贅沢にも外装の全面に化粧張りされ、
天面にはジョージアン特有のスワンネックハンドルによる華やかなゴールドのアクセント、
そして真正面中央部には、無関係者の侵入を硬く拒否する象徴のような、エスカッチョン(鍵穴飾り)・・。

こんな贅沢できらびやかな木箱が、ただの「箱」なわけはありませんよね。

そして・・その重々しい天蓋を開けてみれば、内部はオーク無垢のベース材仕様、
オークならではの虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)も鮮やかなパーテーションで、その内装は仕切られています。

さらにその仕切りは前述のとおり、一部は二重底になっているという、複雑なシークレットコンパートメントの構造。

今では考えられないほどのの贅沢な作り。
というか、手間のかかった作り。
一体、初代オーナーはこのボックスに何をしまっていたのでしょうか。

いずれにしても、人類の生活文化史、という観点からすれば、申し分のない「お宝」です。

このような貴重品が、ごく一般的な庶民の手に渡ることが出来るようになった時代に感謝しつつ、
それがこのデニムの手に渡ってきてくれた幸運に、感謝感謝です。

質実ともに、素晴らしい高級骨董と思います。

総無垢の構成ながら、すでに2世紀以上という歳月を経ていながらも、目立った歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品という観点でもその製造品質はトップクラスです。

さらにその木肌は230年という時だけが作り上げることのできる“パテナ(古艶)”を身にまとって、
より一層輝きを増しています。

現代ではまず復刻不可能な、「奇跡」のようなステーショナリーボックス。

アンティーク上級者のコレクションとしてお勧めいたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 37,800 円
参考市場価格: 36,750 円
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