スーパークオリティ チッペンデールスタイル Morris"Pimpernel" ウィングバックチェア


20世紀初め、今から80年以上前に製作されたイギリスの伝統家具、“ウィングバック”チェアです。

デニムの手により、全身をウィリアムモリスの”ピンパーネルPimpernel”で身を包み、
21世紀の現代に生まれ変わって甦りました。

※こちら2脚ペアで入荷いたしました。

まだ、「椅子」が座る人の身分を現わしていた時代・・。

そんな時代に、家具の先進国イギリスで生まれたのが、“キング オブ チェアーズ”、
こちらのウィングバックチェアになります。

ウィングバックチェアの誕生は意外に古く、17〜18世紀のロココ様式の時代にまでさかのぼります。

当時は、イギリスでもロココ、すなわちクイーン・アン様式が全盛の時代。

家具といえば、フランス・ロココ、ルイ14世様式のデザインを取り入れ、
優雅な曲線基調のデザインが流行、その象徴ともいえるカブリオールレッグ(獣脚/猫足)が大人気でした。

そんなデザイン・トレンドの中で、身分の高い人のコンフォータブルチェアとして
ちょっと大振りな、猫足の「安楽椅子」がつくられはじめます。

「玉座」を思わせるその大柄な「安楽椅子」は、美しい曲線と豪華な装飾を備え、
その座り心地とともに、当時の貴族階級の心をしっかりとつかみました。

その安楽椅子は、左右を取り囲む大きな「羽」(耳)にちなんで“ウィングバックチェア”と名づけられました。

その後、ウイングバックチェアは、チェスターフィールドソファなど、
その他のデザインチェアにも取り入れられていったり、
ジョージアンやヴィクトリアンスタイルにも取り入れられていったり、と
さまざまなバリエーションとともに急速に普及していきます。

さらに、そのデザインはイギリスのみならず、世界各国のパーソナルチェアにも影響を与えることになりました。

このように、もともとウィングバックチェアは、ごく一部の富裕層のためだけにデザインされた
特殊な安楽椅子でしたが、今では、世界のハイバックチェアやシングルソファのルーツ、マザーモデルとされています。

そんなウィングバックチェアですが、では、こちらのウィングバックチェアは?、といえば、
第一次大戦後、1920年から30年代のアールデコが流行していた時代につくられた、ほぼ100年もののアンティークチェアになります。

第二次大戦以前、まだまだ家具が身分を現わす慣習が残っている時代です。
誕生初期のころの英国デザインを色濃く残した正統なウィングバックチェアと言えるでしょう。

”S”字カーブの猫足フォルム、アカンサスリーフのスクロールデザイン、「珠」をつかむ”ボウルアンドクロウ”デザイン、
サーペンタイン(波型)のショルダーライン、アウトスウェプト(外巻き)のオープンアームなどなど・・。

18世紀ロココのオリジナル・ウィングバックチェアスタイルを正確に踏襲しています。

ただその中身(構造)はといえば、20世紀仕様。
というよりも、アールデコのころのベッドフレーム構造と同様の、必要以上にがっちりとした堅牢な構成になっています。

骨格となる上半身のメインフレームには、ベッドフレームと同様の鋳鉄フレームを使用し、サブフレームが天然木無垢。
脚などはその鋳鉄のフレームにボルトオンされています。

あの、アンティークベッドの鋳鉄フレームの頑丈さをご存知の方でしたら、驚くことではないと思いますが、
その躯体強度により、入荷時より上半身には全くダメージはなく、
そのフォルムについてもほぼ1世紀もの間、ほぼ変形を見せておりません。

安心してお体を預けられるパーソナルチェアかと思います。

しかしながら、その分、重量についてはお察しのとおりの横綱級。
まあ、そうはいっても、シングルソファを頻繁に移動することなどはないと思いますので、
特に不都合を感じることはないとは思いますが・・。

とにかく、このような素晴らしい英国生粋のウィングバックチェアでしたので、デニムのメンテナンスにも力が入りました。
特に張りぐるみの椅子生地選びは迷いに迷った末のセレクト・・。

最終的に、英国を代表する高級ファブリックブランド、モリスMorris & Co.商会の、
「FB0209 モリスMorris & Co. ピンパーネル"Pimpernel" /2244911876」を選択させていただきました。

モリスのピンパーネル(瑠璃ハコベ)は1876年にモリスがデザインした壁紙用のデザインで、
ダイニングルームなどに使用され、モリスのお気に入りのデザインの一つと言われています。

落ち着いたワインのベースのカラーに、ピンパーネルやポピーの華やかなお花のデザインがとてもあでやかです。

ぜひ、大きなウィングの付いた「お花畑」に体をうずめてみてください。
きっと、誰にもさえぎられることのない、自分だけの世界に浸れることと思います。

・・ただのソファ、と言うにはあまりにも言葉足らず。
その存在感の大きさを、ぜひお写真で感じてください。

とってもスーパーなアンティーク・ウィングバックチェア、
ぜひ一生のパートナーとしてご検討ください・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 302,400 円
参考市場価格: 294,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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