トーネットTHONET No4851 ベントウッドシューシャインスツール


20世紀前半に作られたと思われる旧トーネット社のころのベントウッド・シューシャインです。
大変貴重なコレクターズアイテムです。

とても珍しいヴィンテージトーネットです。

こちらはシューシャインShoe Shineスツール、
あるいはシューストアShoe Storeスツールと呼ばれる靴屋さん用のスツールです。

現代でも高級靴屋さん用に、フィッティングのためなどの業務用スツールは
様々な家具メーカーにより作られているのではないかと思いますが、
トーネットが作るベントウッドスツールとしては、
20世紀半ば、おそらく、第2次世界大戦が終戦した1945年、トーネットが解体すると同時に、
シューシャインスツールも生産が中止されてしまったのではないかと推測しています。

トーネット社の当時の正式なモデルコードは”No485×”。
1900年代初頭のカタログにはすでに4モデルものバリエーションで掲載されていますので、
19世紀末にはすでに登場していた古いモデルと思われます。
※エキストラフォトに1904年当時のカタログ抜粋があります。

1860年代、世界で初めて家具の量産化に成功したトーネット社は、椅子/家具をはじめ、
照明、雑貨等、インテリアの種類種別を問わず、身の回りのあらゆるものを
「ベントウッド(曲げ木)化」していきました。

1890年代には各方面からアイデアを募集し、そのバリエーションは数千種類にも膨れ上がったと言われています。
こちらのシューシャインスツールも、そんな時代に誕生したものでしょう。

デビューした後、好評を博したことは、こちらのシューシャインスツールのバリエーションが
カタログ上で増えていることで想像がつきます。

1900年代初頭には高級モデルのNo4850、標準モデルのNo4851の2タイプだけだったのが、
1920年ごろになるとNo4852、No4853、No4854・・と、どんどんデザインバリエーションが増えています。

こちらはほぼNo4851と同系ですが、前脚の先に設置をよくするための支え木が追加されていたり、
靴をのせる面の面積が広くなっていたりして、使いやすく改良が加えられています。
※エキストラフォトご参照。

仕様からすると、No4851の後継モデル、というような感じです。

古い割にコンディションの良い状態で入荷したことを考えれば、いくつかあるシュースツールのうちの、
予備用として使用されていたもので、使用頻度の低いものだった、といった状況だったのではないでしょうか。

完全な実用コンディションです。

もちろんコレクターズモデルとしてこの状態を維持していくのもよろしいかとは思いますが、
実際に靴屋さんを経営されてらっしゃる方の、お客様のフィッティング用に、
あるいは靴磨きやさんの磨き上げ用に、お仕事でお使いいただくのにも全く問題のない状態かと思います。

一般の方でも、靴を趣味で集めてらっしゃる方も多いと思いますので、
靴のお手入れ用に、プライベートでお持ちになるのもよろしいかと思います。

ぜひ、思う存分ご利用いただき、将来のメンテナンスはデニムにお任せいただければと思います。

尚、お値段がややお高めで申し訳ございませんが、世界中で現存している数を考えれば、
その希少性からやむを得ない価格かと思います。

しかも、貴重な旧トーネット社のペーパーラベルも残っていて、
そのロゴ体から1922年から1940年ごろの間に作られたことまでわかっております。

きっと、将来期待に沿える評価を受けることになるクラシックトーネットです。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 54,000 円
参考市場価格: 52,500 円
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