トーネットThonet No768d Josef Hoffmann ベントウッドチェア


20世紀初めごろ、トーネット社チェコ工場で生産されたと思われる、
”ヨーゼフ・ホフマン”デザインの、大変希少なベントウッド(曲げ木)サイドチェアです。

オーストリアの建築デザイナーであり、20世紀初めに世界に影響を与えた”ウィーン工房”の中心人物、
ヨーゼフ・ホフマンJosef Franz Maria Hoffmann(1870-1956)が1908年にデザインした世界的な名作椅子になります。

・・アンティーク・ベントウッドのファンの方なら写真などでご覧になったことがあるかもしれませんね、
そう、「フリダーマウスFledermaus(コウモリ)の椅子」という愛称を持つ、高級サロンチェアです。

もともとJ・ホフマンは、ウィーン工房で活動していた際、家具デザインに関しては、
当時のトップ家具メーカー2社、すなわちトーネット社とJJコーンJacob and Josef kohn社の協力を仰いでいました。

ただ、トーネットとJJコーン社は1914年に合併しますので、
結果的にウィーン工房と協業したのはトーネット社ということにはなりますが、
こちらのフリダーマウスチェアを最初に商品化したのはJJコーン社の方でした。

当時のモデルコードはNo728とされています。

その後、販売の方が好調だったのでしょう、トーネット社との合併後も、No728は引き続き生産されています。
ただ、モデルコードはトーネットTHONET社製のモデルコードとなり、No767dとされましたが、
カタログ上で見る限りでは同型のように思われました。

No767dは、背もたれの飾りが弓形に曲げられた3本ラインのデザインでしたが、
トーネット社ではさらにバリエーションが増やされて、
縦格子や生地張り仕様、笠木付き、などシリーズ展開されるまでの人気商品に育ちます。

もともとJJコーン社時代から、ご案内のこちらのチェアはサイドチェアの他に同デザインで
アームチェア、セティ、などもありましたから、そのバリエーションはかなりの数に上りました。

サロンセットが構成できるようにデザインされておりましたので、富裕層やホテル、レストランなどに
需要は多かったのではないかと思われます。

こちらのチェアは、そんなJ・ホフマンシリーズの中でNo768dと配番されたバリエーションモデル。

日本ではそれほど一般的に知られているわけではありませんが、海外のネットオークションなどでは
かなりの高値が付く、コレクター垂涎の人気モデルです。

もちろん同じデザインのアイテムは現在では生産されておりませんし、造形からして製作すること自体難しいでしょう。
旧トーネットのアンティーク・ベントウッドチェアの中でもなかなか見ることのできない、
めずらしいクラシック・トーネットです。

これほどの良好なコンディションで、この度、たまたまデニムが入手することができたというのは、
本当に幸運だった、としか言いようがありません。

トーネットファンの方には間違いなくお気に召していただけるアイテムと思います。

このチャンスを逃せば、間違いなくもう二度とお目にかかれる日はないでしょう。

クラシックトーネット愛好家の方、お早めにどうぞ・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 101,520 円
参考市場価格: 98,700 円
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