マホガニー リージェンシーチェア

待望の”ジョージアン”のアンティークチェアが入荷しました!
今から何と!200年近く前、19世紀前半、イギリス・ジョージアン末期に製作された高級サロン(客間)チェアです。
※こちらのチェアは4脚セットで入荷いたしました。
何と愛らしい・・。
リアルタイムなリージェンシースタイルの芸術品です。
背もたれの両サイドには、ぱあっと、華やかなリーフのオーナメントを持ち、座る人のお顔の両側を優雅に彩るこのチェアは、椅子が単に「椅子としての美しさ」を求めているだけではなく、「座る人が美しく見えること」をも重要な使命としていることがわかります。
つまり、階級社会だったイギリスで、貴族が座るにふさわしい椅子か否か、ということが重要だった時代に作られた椅子、ということですね。
インテリアとか、プロダクトデザインとか、そんな現代的な概念が生まれる、はるか昔のことです。
ところで、あまり出てこない時代のチェアですので簡単に解説させていただきますが、
リージェンシースタイルは、イギリス国王の第4代君主“ジョージ4世George W”(1820〜1830)
の治世下で流行したデザインスタイルです。
彼は皇太子時代から“リージェント(摂政)”として政務を担当していたことで、
彼の時代は“リージェンシー”と呼ばれるようになりました。
この家具についていえば、リージェンシーに入る少し前、
“ジョージ3世George V”(1760〜1820)の時代に作られたものであるようです。
ジョージ3世の時代と言えば、あの世界初の家具デザイナー“トーマス・チッペンデール”が活躍した
「英国家具の黄金期」と呼ばれている時代。
このころに作られた家具がイギリスのアンティーク家具の中でも最も質が良い
と言われているのは、アンティークファンの方なら周知の事実です。
デザイン性だけではなく、今では入手できないような銘木が使われていたり、高い技術を持った「匠」でなければ製作できないような造形を伴っていたり、と本当の意味での「前時代的な家具」も、この時代以前のものにほぼ集約されています。
従って、年式に偽りさえなければ、リージェンシー時代以前のアンティーク家具は、全て歴史的な骨董品、あるいは「過去の文化遺産」と断言しても過言ではありません。
話がちょっと横道にそれてしまいましたが、・・このチェアのデザインは、いわゆる“リージェンシー”(摂政)スタイル、それも“オールドフレンチ”と呼ばれる、フランス“ルイ14世”様式の流れを組む正統なもので伝統家具としての血統、製作者の主張、マニュファクチャーの水準、素材の等級・・、等
その全てが非常にレベルの高いものです。
そして、2世紀近くもの間、大切に受け継がれてきた椅子です。
次の世代へと引き継いでいっていただけるのはどなたでしょうか・・?
(Buyer/YM)
価格(税込):
40,000
円
参考市場価格:
40,000
円
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LOCKON CO.,LTD.