ｵｰﾙﾄﾞｺﾞｼｯｸｽﾀｲﾙ ｶｰﾋﾞﾝｸﾞｵｰｸ ﾄﾞﾙﾌｨﾝﾊﾞｯｸ ｽｳｨﾍﾞﾙｱｰﾑﾁｪｱ
19世紀後半に製作された､ﾖｰﾛｯﾊﾟ伝統ﾃﾞｻﾞｲﾝのｱｰﾑﾁｪｱです｡
こちらは座面が回転するｽｳｨﾍﾞﾙﾁｪｱになります｡
こちらはｱﾝﾃｨｰｸﾌｧﾝのお客様からの買取品として入荷いたしました｡
20世紀初めごろのｲｷﾞﾘｽ､あるいはｽﾍﾟｲﾝ製と思われます｡
｢威厳｣のある椅子とはこんな椅子のことを言うのでしょうね･･｡
総無垢で､図太い直線基調の重々しいﾎﾞﾃﾞｨに､
より一層その重量感に拍車をかける､ﾀﾞｰｸｵｰｸｶﾗｰに手彫りのﾛｰﾚﾘｰﾌ(浅彫り)･･｡
その迫力は圧巻です｡
いかにもﾖｰﾛｯﾊﾟの古典ﾃﾞｻﾞｲﾝらしく､動物柄､植物柄が､
躯体一面に余すことなくあしらわれています｡
ｵｰﾅﾒﾝﾄのﾚﾘｰﾌは､16世紀のｲｽﾗﾑ文化を思わせるｵﾘｴﾝﾀﾙなもの｡
ｽﾌﾟﾗｯﾄﾊﾞｯｸ(背もたれ)中央には､何の花､というわけではないのでしょうけど､
ｱｶﾝｻｽをｲﾒｰｼﾞしたようなｽｸﾛｰﾙ(渦巻)ﾘｰﾌがﾃﾞｻﾞｲﾝされ､
中央には古来からの文様のｴｯｸﾞ&ﾀﾞｰﾂの宝玉が鎮座｡
その背の下部には､ﾅﾂﾒﾔｼの葉とともに､
｢狛犬｣のようなﾄﾞﾙﾌｨﾝの背柱が透かし彫りされています｡
あたかも座る人の｢従者｣のようなﾃﾞｻﾞｲﾝですが､
ちょっとﾌｧﾆｰなその表情が､近寄りがたい威厳のある椅子の中にも､
やさしさとか､親しみやすさを感じます｡
その他､ﾛｾﾞｯﾄ(円形装飾)文様やﾗｲｵﾝﾌｯﾄなどの西欧伝統の装飾がみられ､
中世ｽﾍﾟｲﾝやｲｷﾞﾘｽ･ｳﾞｨｸﾄﾘｱ期のﾈｵｸﾗｼｶﾙな特徴が見られます｡
みっちりと繊維が詰まって､硬く､重量感あふれるｵｰｸ材は､
木肌を覆う､100年の歳月が培ったﾊﾟﾃﾅ(古艶)とともに､
ｱﾝﾃｨｰｸｲﾝﾃﾘｱとしても最高級のﾁｪｱであることを主張しています｡
･･その昔､｢椅子｣というものは､人の身分や威厳をを現わす役割を果たしていました｡
まさにこちらのﾁｪｱは､｢ひとかどの人物｣のためのﾁｪｱ､
”ﾁｪｱﾏﾝ”にふさわしい美術工芸､と思います･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
86,400
円
参考市場価格:
84,000
円
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LOCKON CO.,LTD.