ヴィクトリアン エンパイヤスタイル ミュージックキャビネット


イギリス19世紀末、レイトヴィクトリア期に製作された、ソリッドマホガニーのミュージックキャビネットです。

ミュージックキャビネットといえば、富裕層ご用達だった典型的な高級調度品。
アンティークマーケットでは今でも高値で取引される高級骨董です。

確かに、同じマホガニーでも、このような高級家具ともなると明らかに使われている素材の質が違いますね。
色つやともにとても美しい銘木クラスのマホガニー材です。

デザインは当時流行した、イギリス・ヴィクトリアン系スタイル。
さまざまな時代の古典様式を折衷した混合デザインと思います。

ただし、全体的な印象としては、19世紀前半にヨーロッパ一帯に流行した、
フランス・アンピール様式の影響が強く感じられます。

”アンピールEmpire”様式とは、ナポレオン第一帝政時代に始まった「帝政様式」。
英語読みでは”エンパイヤEmpire”スタイル呼ばれ、一般的に貴族趣味のデザイン様式とされています。

当時のイギリス・ヴィクトリアン様式の家具で、アンピール様式の影響を受けた代表的な家具が、
”エンパイヤ・キャビネット”と呼ばれる荘厳なトールキャビネット。

その名の通り、エンパイヤスタイルのデザイン性を色濃く残した、マホガニー製のグラスキャビネットで、
こちらのミュージックキャビネットも、一般的にはその”エンパイヤキャビネット”に分類されるものと思います。

他にも、”クレデンザ”と呼ばれるローキャビネットも、
フランス・アンピール様式の影響を受けた家具としては有名ですよね。

こちらのキャビネットについては、ミラーの付いたバックボードやフットスタイルが、
当時のリアルタイムなヴィクトリアンスタイルになりますが、
古典的なスクロール文様を、直線と曲線が混合したフォルムに融合させた複雑なフォルムは、
まさに当時の富裕層が好んだ、エンパイヤ様式そのものと思います。

また中段前面パネルに入れられた削りだしのマホガニーローレリーフや、高級な真鍮金具、
装飾的なガラスドアなど、ヴィクトリアンメイドの家具としても、きっちりアピールポイントは抑えられています。

実用面でも、抽斗(ひきだし)つきのオープンラックと、フリーな3段収納が活躍してくれそうなこちらのキャビネット。

全く、デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 159,840 円
参考市場価格: 155,400 円
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