ヴィクトリアン サーカシア・ウォルナット バルーンバックセティ


素晴らしいヴィクトリアンの最高級ソファが入荷いたしました!
今から130年以上前、19世紀後半、ミッドヴィクトリアンのイギリスで製作された
大きなバルーンバックフォルムのカウチソファです。

・・すばらしいデザインシェイプのカウチですね。
本当にため息ものです。

ここまでくるともう「美術品」と呼んだ方がふさわしいかもしれません。

“アウトスウェプト”と呼ばれる外向きにスクロール(渦巻)するアームレスト、
気球の形をしたバルーンバックフォルムを左右にストレッチしたかのようなバックレスト、
そしてアームレストから続くフロントレッグは、ご覧のように、
ヴィクトリアンスタンダードな”ターンドレッグ”(挽き物脚)で構成されています。

あたかもデザインスケッチがそのまま実物に変わってしまったかのような、
そんな、スーパーリアルなプロポーションです。

もちろん素材は、現代の最高級家具材、スパニッシュマホガニーやブラジリアンローズウッドなどと
名の知れた銘木と肩を並べる、ヨーロピアンウォルナット。

現代材の北米由来のブラックウォルナットとは異質なホワイト系のウォルナットで、
中でも黒海エリアで産出される珍重なウォルナット材は、フレンチウォルナット、
あるいは”サーカシア・ウォルナット”とも呼ばれる最高級のヨーロピアンウォルナットになります。

華やかな赤みを持ち、鏡面のように輝く繊維の詰まった木肌の艶をご覧いただければ、
現代の無垢の家具とは異質のものであることは確かにお感じいただけることと思います。

このような非現実的なデザインが成立するのも、このような銘木が前提にあるからこそ、なのですね。

基本的なデザインは、イギリス・ロココ、クイーンアン様式をヴィクトリアン風にリデザインしたフォルムですが、
見てお分かりの通り、その造作の技術については、ほとんど芸術的ともいえるレベルに達しています。

ただし、その流線形のフォルムが織りなすゆったりとした着座感は、
このセティがエクステリアデザインだけの「飾り」椅子でないことを強く主張しています。

大量生産家具の時代に入る前、つまり、前時代に生産された家具としては、
ここにそのプロダクトスキルの粋が極まっているものと思われます。

わかりにくいでしょうか?

つまりハンドメイド家具の究極のカタチ、と言い換えてもよろしいかと思います。

果たして効率を追求する21世紀の世で、このような非効率な美術品を製作することが可能でしょうか?
いや、このような創作家具を造形できる家具職人は、そもそも存在するでしょうか?

これこそまさに、家具史に埋もれた、「無銘」の名作椅子、
“スーパープレミアムチェア”(ソファ)とご紹介させていただきます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 291,600 円
参考市場価格: 283,500 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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