ヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohnベントウッドパネルバックチェア


今から100年ほど前に作られた、大変コンディションの良いアンティーク・ベントウッドチェアです。
旧トーネットThonet社の前身、ムンドスMundus andヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohn社製、
パネルバックタイプのベントウッドチェアになります。

※こちらのチェアは2脚ペアで入荷しました。

さすが20世紀k後半のヴィンテージクラスとは一味違いますね。
手間暇のかかった20世紀初期のベントウッドチェアは別格にきれいなラインです・・。

特にトーネット社の当時の最大のライバル企業だったムンドス&JJコーン社のベントウッドチェアについては、
アンティークだけで見る限り、率直に言ってその商品性はトーネットを超えていたように思えます。

こちらのチェアは、そのムンドス&JJコーン社製のベントウッドチェア、
モデルコードは旧JJコーン社ではNo264。

トーネットではNo124に近いモデルと思いますが、
ご覧の通り、その出来はトーネットと同等以上です。

デザインバランスも良く、ストレート気味のフォルムとパネルバックの組み合わせが、
太目のフレームラインをより一層、このチェアをふくよかなプロポーションに演出しています。

ムンドス&JJコーン社の母体、JJコーン社はもともと、トーネット社の「曲げ木特許」が切れた後、
満を持してスタートした競合会社でした。

後発企業でありながら、デザイン力、技術力ともに高く、
アドルフ・ロースの”ミュゼアム”チェア、ヨゼフ・ホフマンの”サナトリウム”のチェアなど、
多くの歴史に残る名作椅子を数多く輩出しました。

しかし、第一次大戦が終結した1922年にはトーネット社と合併し、“トーネット・ムンドス”社と社名変更します。
合併はトーネット側の経営的な事情によるところが大きかったようですが、
それ以上に、おそらく相互に商品開発上のメリットがあったものと思われます。

さて、こちらのチェアは、ムンドス&JJコーン社がトーネットと合併する前、
1914年から1922年のわずか8年間だけ存在していたムンドスMundus & JJコーン社製のオリジナル品。

JJコーン社においては1900年ごろのカタログですでに標準モデルとなっていますので、
おそらく1890年年代につくられたものと思われます。
現代でも作られているデザインですので、少なくとも120年は経過しているロングセラーモデルです。

しかしながら、現代の生産品とは違って、必要以上にこだわる曲げ木の「くびれ」具合や前脚のテーパーラインなど、
○○万円もする現代のゲブルダートーネット社製のベントウッドチェアと比べてもはるかに手がかかっています。

骨董品とはいえ、そんなチェアがこの価格で入手できるのですから、
考えようによってはとってもお得、と思いませんか・・?

(Buyer/YM)



価格(税込): 25,920 円
参考市場価格: 25,200 円
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