ジョージアン スパニッシュマホガニー ブーツラック


今から何と200年以上前!
イギリス・ジョージアン期に製作された、ソリッド・マホガニー製のブーツラック/ホルダーです。

欧米のアンティークファンの方では探されている方の多い、
イギリスアンティークのコレクションアイテムになります。

18世紀末から19世紀初めにかけて、今から約220年ほど前に流行したイギリスのマホガニー家具、
それがこのブーツラック、あるいはブーツホルダーです。

不思議なことに、イギリスのどこのアンティークディーラーでもこのタイプのブーツラックは、
製造年が1800年、と表記され、素材はまず間違いなくソリッド・マホガニー、
基本デザインはデザインはほとんど共通です。

現代でも”ブーツラック”と呼ばれる家具は様々なメーカーで作られていますが、
そのデザインは千差万別。

サイズは大型、小型、各種ありますし、置き型があれば壁掛け型もあり、
素材も、アイアンからウッドまで多種多様。
そもそもブーツ自体、いろいろなデザインがあって、そのウチの家庭事情などもあるわけですから、
色々な種類のブーツラックがある方が自然といえば自然ですよね。

なのに、アンティークオークションなどでまれに出品されてくるブーツラックは、
その装飾性がシンプルか、デコラティブか、くらいの違いで、ほとんど同じ形状をしています。

「鳥居」型のペデスタル構造に、先端がボール型になったフックと、
切込みの入ったラックが盛り込まれているデザイン。

ブーツをホールドするための家具なら、もっと他に形状が考えられても良さそうですが、
きっと当時のブーツでは最もこの形状の利用価値が高かったのでしょう。

上部にフック部はおそらくショートブーツが引掛けられ、また家具のラックには、
さかさまにしたブーツの足首の部分を、ラックの切込みに差し込んで、
吊るして保管していた、ということです。

このデザインこそが、1800年当時の貴族たちの生活習慣にはぴったりなアイテムだったのでしょう。

一方では、庶民たちの生活にもこのような家具はあったこととは思いますが、
その品質レベルが格段に違っていたのでしょう、
今残っているのは、こちらのように、明らかに貴族たちが使っていたと思われる高級ブーツラックのみです。

200年もの間、全く歪み一つ見せずに、この端正なフォルムを維持し続けられるのは、
超・良質な高級家具材と、匠クラスの家具職人の製造技術があればこそ、ですからね。

素材のマホガニーは、現代の最高の家具材といわれるホンジュラス産マホガニーが、一般材だった時代に
最高級とされたスパニッシュマホガニーが使用されています。
歴史上、ジョージアンの時代が「マホガニーの時代」といわれた所以です。

それに、フリーハンドの時代で、これだけ端正なフォルムを成立させる製造テクニック。
さすが英国家具の「黄金期」といわれるジョージアンのアンティーク家具です。

ただでさえ、ほとんど残っていない家具なのに、これほどの価値あるアンティークともなれば、
ヨーロッパのアンティークファンの方々が探されているのも、よくわかりますよね。

こちらのブーツラックは、といえば、希少な中でもさらに価値ある貴族仕様の逸品。

擬宝珠(ぎぼし)を両肩にもつシルエットに、スレンダーバラスターのロングピラー、
フランス・エンパイヤ、あるいはリージェンシー(ともに1810年代ごろ)様式に近い、
アーチを描くエッジの利いたフットスタイル・・。

そうしたデザインとつやつやなマホガニーのアンティークブラウンが、
ほとんど“アート”なオブジェではありませんか。

ブーツを掛けなくても、置いておくだけで様になる、そんなコレクタブルズ(収集目的の骨董)です・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 99,000 円
参考市場価格: 94,500 円
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