ｽｰﾊﾟｰｸｵﾘﾃｨ ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝ ｲﾝﾚｲﾄﾞ ﾏﾎｶﾞﾆｰｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞ
ｲｷﾞﾘｽ･ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝ末期に製作された､ﾏｰﾌﾞﾙﾄｯﾌﾟ(大理石天板)のｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞ(洗面台)です｡
かつての富裕層の家具です｡
家具の高級材､無垢のﾏﾎｶﾞﾆｰにｱｰﾝ(壷)とｽﾜｯｸﾞ(垂れ飾り)のﾏｰｹｯﾄﾘｰｲﾝﾚｲ(絵画調象嵌)を施し､
高級真鍮金具にﾏｰﾌﾞﾙのﾊﾞｯｸﾊﾟﾈﾙを装備､という､どこからどう見ても当時の特注の最高級家具です｡
でも､これを｢ごく日常の洗面台｣に使っていたのですから､なんて贅沢なのでしょう｡
かなり裕福な家庭で使われていたお品かと思います｡
ｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞとは､文字通り｢洗面台｣として使われていた家具ですが､
人類の生活文化の発展の中で､次第に姿を消すことになった､今は亡き生活家具です｡
19世紀当時､世界No1先進国｢大英帝国｣とはいえ､現代と違って蛇口をひねれば水が出てくるような
｢水道｣などは存在していませんでしたから､人々はこのようなｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞにﾎﾞｳﾙを置き､水を張り､
手洗いなどに使用していたそうです｡
そのため､天板やﾊﾞｯｸﾎﾞｰﾄﾞには大理石やﾀｲﾙなど､水がはねて濡れても大丈夫な素材が使われています｡
そして時代は流れ･･｡
ｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞは水道が各家庭へと引かれ､専用のｼﾝｸが普及するとともに消えゆく運命となりました｡
現存しているｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞは､現代の建具として再利用されていたりします｡
例えば､天板に洗面ﾎﾞｳﾙや配管などを埋め込み､
実際に洗面所に建てつけて使われているｱﾝﾃｨｰｸﾌｧﾝの方も少なくはありません｡
でも･･でも､です｡
その使われている素材の良さ､ﾃﾞｻﾞｲﾝ性の高さなど､家具としてのｸｵﾘﾃｨの高さは､
建具としてなど､｢部品使い家具｣などではあまりにもったいなさすぎませんか?
実際､｢無用の長物｣となってしまった今でも､
ｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞは様々な用途で人々に､｢家具｣として愛され続けています｡
ね､このｳｫｯｼｭｽﾀﾝﾄﾞを見ていただければ､お分かりいただけますよね｡
こんな素敵な家具､ばらばらにできますか?
清らかな清潔感を感じさせるｸﾞﾚｰ&ﾎﾜｲﾄの大理石天板､そしてﾊﾞｯｸﾎﾞｰﾄﾞ､
ｷﾒが細かくﾀﾞｰｸﾚｯﾄﾞに輝く逸材､中米産と思われる高級ﾏﾎｶﾞﾆｰ､
芸術的といった方が良いほどに見事なﾏｰｹｯﾄﾘｰとｸﾛｽﾊﾞﾝﾃﾞｨﾝｸﾞ(帯状の化粧張り)､
今では見たこともない細かな造形の真鍮ﾙｰﾌﾟﾊﾝﾄﾞﾙ･･｡
本当に素晴らしい家具です｡
まさに､失われた遺産･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
289,440
円
参考市場価格:
281,400
円
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LOCKON CO.,LTD.