マザーオブパール アールヌーボーチェア

すばらしい「無銘の名作椅子」が入荷いたしました!19世紀末から20世紀はじめにかけて、“レイト・ヴィクトリアン”と呼ばれる「大英帝国」最強の時代に製作された、大変美しいパーラーチェア(客間用の椅子)です。
※こちらのチェアは4脚セットで入荷いたしました。
イギリスの木製椅子は、そのクオリティの高さ、バリエーションの広さにおいて世界でもトップクラスに位置づけられることに間違いはありませんが、それにしても、この椅子は・・。
その高いレベルの中にあっても、さらに「格」の違いを感じます。
明らかに1ランク上のクラスのチェアです。
まず、そのデザイン性。
製作されたのが19世紀末ですので、ちょうど“アーツアンドクラフツ”と呼ばれる美術工芸運動から1900年のパリ博でイギリスに大きな影響を与えた“アールヌーヴォー”が当時のヨーロッパでのデザイントレンドだったものと思われます。
一方、イギリスではアールヌーヴォーのような、ツタが絡みついたようなロココ的曲線デザインはあまり受け入れられず、“ヒルハウス”のハイバックチェアで有名な、“チャールズ・レニー・マッキントッシュ”に代表されるように、直線基調のデザインがもてはやされ、イギリス独自のアールヌーヴォーが育っていました。
りん、と、たたずんでいるその姿は、まさにそのイングリッシュアールヌーヴォーそのもののフォルムです。
そして、デザインを引き立たせる素材使い。
これだけ極限までシェイプされた、スレンダーなチェアですから、実用面から考えるとマホガニー、それもゆがみやたわみの少なく、軽量でかつ剛性のある高級材を選ぶ必要があったはずです。
お写真3枚目の4面図をご覧ください。これが100年以上経過したチェアなんて信じられますか?
1世紀以上もの歳月を、一切のゆがみ無く、均整の取れたプロポーションを維持しております。
そして、インレイ、それもマザーオブパール(真珠貝の内側のきらきらした部分)を使用した、きわめて高い装飾テクノロジー。
マーケットリー(絵画調のインレイ)が、マザーオブパールをアクセントに使用し、
アールヌーヴォーテイストで効果的に描かれています。100年後の現在でさえ、みずみずしく思えるインレイの技術とそのデザインワークには感銘すら、覚えますね。
極めて一流、かつ独創的な匠の作品だと思います。
残念ながら、誰がデザインしどこで製作されたものかは情報がありません。きっと高級階級の貴婦人のために、特注されたものだとは思います・・。
でも、これこそ正真正銘!“無銘の名作椅子”と胸を張ってお奨めさせていただきます!
(Buyer/YM)
価格(税込):
24,000
円
参考市場価格:
24,000
円
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LOCKON CO.,LTD.