リージェンシースタイル ローズウッド ティーキャディ


今から何と200年前!
1810年代、ジョージ3世の治世下、”レイト・ジョージアン”、
いわゆる”リージェンシー”の時代に製作された、当時の高級ティーキャディ(お茶入れ)です。

ほぼ完全な当時のオリジナルコンディションをキープしている、2世紀前のスーパーアンティークになります。

このティーキャディが作られた時代は別名リージェンシー(摂政)時代と呼ばれています。
というのも、ジョージ3世の息子であり、後のジョージ4世が摂政に就いていたからです。

美しい曲線と簡潔なフォルムがこの時期の家具の特徴ですが、
まさにそれを反映している一品と思います。

当時このような高級茶器を持つことができたのは、ほんの一握りの上流階級。
デザインも素材も、まさに貴族仕様、といったところです。

素材はご覧の通り、「家具材の宝石」と呼ばれる稀代の銘木 ”ブラジリアンローズウッド”。

黒檀の躯体は、サルコファガスsarcophagus(石棺 )のフォルムにシェイプされ、
アクセントには貝、あるいは象牙と思われるインレイ(象嵌)のエスカッチョンEscutcheon(盾形の鍵穴飾り)装飾。

ティーキャディ、いうよりもあたかもジュエリーボックスといった方がぴったりくるようなイメージです。
いかに当時、お茶が貴重品だったか、偲ばれるような高級骨董です。

ちょっと話は横道にそれますが、イギリスのアフタヌーンティーの習慣は、18世紀末ごろより、
中国から伝わった喫茶の習慣が上流階級に広まり、次第に定着していきました。

当時はまだ、カップにはハンドルのない”ティーボウル”が使われていた時代です。

19世紀にはいると、ハンドルつきのティーカップも広まり、お茶の習慣も中流階級にまで広がり始め、
イギリスの現在の紅茶文化が形成され始めた、ということです。

しかしまだそのころは、お茶にしても陶磁器にしても、一般庶民には到底手の届かない高嶺の花の時代。

茶葉は女主人が鍵のかかるティーキャディに入れ、大切に寝室に保管されていたと言われています。
このような宝石箱のように頑丈で高価な収納ケースに入れて・・。

このティーキャディはまさにそんな時代、1800年頃に使われていた収納ケースです。
オルゴールのような石棺型の天蓋を開けると、そこには、3つのセクションが・・。

デザイン自体はシンプルですが、つくりはとても凝っています。

この3室構造には理由があって、ほとんどの当時のティーキャディは内部に2つの収納スペースがありました。
それは、緑茶と紅茶(又は烏竜茶)を入れ、ブレンドをして楽しむことができるようになっているためなのです。

すこし大きめのティーキャディには、こちらのようにブレンドをするためのスペースをとり、
3セクションに分かれていたりもします。

こちらのティーキャディは、それほど大きいわけではないですが、中央にブレンドのスペースがある3セクション。
ちょっと驚かされるのはそのつくりの精度の高さ。

200年経っている無垢の木箱にミリ単位の歪みもないんです!
これってどういうこと?

未だに日本の「桐ダンス」のようにぴったりと蓋が開け閉めされます。
外箱も、もちろん内箱も。
それも、見事なローズウッドの希少材を使用していながら、ですよ。

さすがにロックの金具はちょっと施錠解錠に引っ掛かりのような感じが出ていますが、
それも強いて言えばの話。

まさに高価な貴重品を収納するにふさわしいケースといえます。
見事なローズウッドの縞杢は、本当にアンティークならでは。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 129,600 円
参考市場価格: 126,000 円
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