スーパークオリティ ヴィクトリアン スモーカーズボウ ウィンザーチェア

今から150年前!
レイト・ヴィクトリアンの19世紀後半に製作された、とても古いイギリスのカントリーチェアです。
正真正銘、ヴィクトリアンのウィンザーチェアになります。
伝統的な“ボウバック”(弓型の背もたれ)のデザインで、”スモーカーズボウ”という愛称を持つ、
イギリスではなじみのあるアームチェアになりますが、
日本では”キャプテンチェア”という呼び名の方が知られているかもしれません。
スモーカーズボウとは「パイプタバコをくゆらせるには最適な、リラックスできる椅子」くらいの意味ですが、
そんなリラックスしている人が偉そうに見えることで、
きっと後から”キャプテンチェア”などと呼ばれるようになったのでしょう。
そんなイギリスのアンティークチェアの中でも、特に知られた有名な椅子ですので、
現代でも、世界中でキャプテンチェアはつくられ続けています。
しかしながら21世紀の今となっては、イギリス・ヴィクトリアンオリジナルの
スモーカーズボウチェアを見つけるのはなかなか至難の業。
現代もののキャプテンチェアと比較して、素材が別格の銘木ですので、探しているアンティークファンの方が多く、
見つかっても、デニムでご案内する前に買われていってしまいます。
なので今回、グッドコンディションの個体を見つけることができたのは、まれにみるラッキーなこと!
大げさではなく、そう、断言できると思います。
さらにこちらは、“ウィンザー・スモーカーズボウ”の中でも、
背もたれと座の素材にマホガニー無垢の銘木が使われた、より骨董的価値の高いキャプテンチェア。
マホガニーは、中世より、王侯貴族のための宮廷家具に使われてきた、稀代の銘木です。
現代ではそのホンジュラス産マホガニーがもっとも良い材料として知られていて、
ワシントン条約などでレッドリスト(絶滅危惧種)で取引が禁止されているほどの貴重で高価な材料になります。
しかし、19世紀以前のアンティーク家具に使われているマホガニー材においては、
様々な種類のマホガニー材が使われていて、ホンジュラス産などはそのうちの1種。
しかもホンジュラス産マホガニーは、一般材とされていて、特に人気があるわけではありませんでした。
ホンジュラス産よりもむしろ、現在のキューバ、ドミニカ産あたりのマホガニーの品質が非常に高く、
特にジャマイカ産などは、最高級マホガニーとして、”ジャマイカンウッド”という別称もついていたほどでした。
そうしたキューバやジャマイカ産のマホガニーは、植民地時代にスペイン領だったことから、総称して
”スパニッシュマホガニー”と呼ばれ、非常に人気があり、常に高値で取引されていたということです。
今では家具などにはほとんど使われることのない、アンティークならではの希少材です。
こちらのマホガニーがはたしてスパニッシュマホガニーかどうかは残念ながら判断することはできませんが、
少なくとも19世紀の植民地産マホガニーを使用した高価なキャプテンチェアですので、
良材が使われていることは間違いありません。
1世紀半もの歳月、目立った歪みや変形もなく維持されていることでも証明されると思います。
そしてマホガニーの一枚板、くぼみ上に彫り込まれたサドル型シートも、
骨董としてはポイントが高いです。
後年、こうしたかつての銘木は、量産や安定品質に向いているパインやビーチ製にとって代わられていき、
デザイン性や実用性が重視されるようになりました。
しかし、やっぱり骨董ファンの方でしたら、アンティーク品質のキャプテンチェアを選ばれることでしょう。
何十年という歳月を目立った歪みや変形も起さず、端正なカタチを維持し続け、
そして使えば使うほどに味わいが増し、人工的には再現できない色艶を魅せる、
アンティークマホガニーのスーパークオリティ・・。
現代家具よりもアンティーク家具の方が良い?
いえいえ、どちらも素敵だと思います。
でも、こちらのキャプテンチェアは、筆者が今まで見てきたどんなウィンザーチェアよりも、
率直に言って、素敵だと思っています・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
75,600
円
参考市場価格:
73,500
円
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LOCKON CO.,LTD.