Fentonフェントン 7392 BD Burmese Satin ヴァセリンガラスフェアリーランプ

可愛らしいハンドメイドのキャンドルスタンドが入荷しました。
アメリカのアートガラスメーカーFenton Art Glass Companyフェントン社製のフェアリーランプです。
それも大変珍しいヴァセリン(ウラン)ガラスの入ったサティンガラスモデルになります。
1905年の創業以来、手作りにこだわって職人たちが作り続けたフェントンガラスは、
現在でも世界的に人気があり、日本にも多くのコレクターがいらっしゃいます。
そんなフェントンの人気アイテムの一つ、こちらは"フェアリーランプ"(妖精のランプ)と呼ばれるシリーズ。
ワンピースシェイプの一体型のフェアリーライトで、ロウソクに被せるだけのキャンドルホルダーです。
ただ、フェアリーランプ自体は、1840年ごろヴィクトリア朝時代のイギリスでつくられはじめたものです。
特にフェントンオリジナル、というわけではありません。
19世紀当時、主要な「照明器具」だったろうそくは、一般的に細く長かったのですが、
それだと燃焼時間が短く、また転倒の危険があったので、しだいに太くて短いろうそくが作られるようになりました。
イギリス人サミュエル・クラークSamuel Clarkeも、そんな太くて短いろうそくを作る作家のひとりでしたが、
彼は自身の短いろうそくを売るために専用のキャンドルホルダーを開発したのです。
それが"フェアリーランプ"(妖精のランプ)と呼ばれるドームで覆われたガラス製のカップでした。
後にろうそくとガラスカップの量産化に成功したクラークは、その安くなった価格とかわいらしさを武器に、
フェアリーランプを一大ヒット商品に育て上げました。
庶民から貴族まで、イギリス人の間で大人気となったフェアリーランプは、一躍、
場所も一般家庭から公共施設、病院や保育園まで、イギリス国内中を照らすアクセントランプとなったのです。
そしてクラークはフェアリーランプで特許をもおさえ、この超人気商品の独占販売を可能としました。
躍進を続けるクラークのフェアリーランプは、中でもヴィクトリア女王の戴冠記念モデルが、
ヴィクトリア女王自身、1500個も購入したという逸話がアメリカにまで広がり、そのピークを迎えます。
ついにクラークはアメリカでの販売にも乗り出しました。
時は19世紀末ごろのことです。
アメリカでも評判となったフェアリーランプですが、
その後は「電気照明」の時代に移行するとともに衰退していきます。
しかし長く愛されたこのかわいい「妖精の灯り」は、人々の心に根強く残っていて、
1950年代、こちらのガラスメーカー・フェントンが、アートガラスの作品の一つとして、復刻生産することになりました。
それがこのフェアリーランプのシリーズです。
とても長い歴史があったんですね・・。
こちらはアメリカ人コレクターが所有していた、正真正銘、フェントン製フェアリーランプのハイエンドモデル。
1970年〜1972年に製作された、Burmese Satinのフェアリーランプです。
Burmeseは、1885年にMt. Washington Glass Companyが発表したカラーで、
イエローからピンクへのグラデーションが特徴的です。
Mt. Washington社での製作が終了後、1970年にFenton社が復活させました。
とても貴重な”ウラン”を混入したサティンガラスがベース。
手に持つとなかなかしっかりとした重みを感じ、写真で見るよりも実物の方が、ずっと存在感のある一品です。
カエデの葉が描かれ、見事なハンドペイントです。
出来が良く美しい、まさにアートガラスです。
こちらはアメリカ人のコレクターから、デニムが直に譲り受けた、由緒正しいとても貴重な一品。
もはや二度と作られることの無い、過去の生活文化遺産と言って良いでしょう。
ぜひ、フェントンファンの方のお手元に・・。
(Buyer/AY)
価格(税込):
21,600
円
参考市場価格:
21,000
円
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LOCKON CO.,LTD.