Portrait of a Terrier / Oil Painting

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
くりくりっ、とした無垢なまなざしのテリア犬。
20世紀初期のエドワーディアン様式の額装に収められた、珍しい犬のミニチュア・ポートレイトです。
英国のディーラー情報によれば、おそらく1900年ごろ、
エドワーディアン期のイギリスで描かれた作品ということです。
作者は不詳。
ただ画面の右下にはおそらく作者のイニシャルと思われる、
"GE" あるいは "EG"というモノグラムが記されています。
きっと当時のイギリス人職業画家による作品ではないかと思われます。
自身のパトロンに愛玩犬のポートレイトを依頼され、
有償で請け負って描いた作品・・そんなところではないかと思います。
なぜなら20世紀初頭、イギリスでキツネ狩りに人気のあったワーキングテリア(狩猟犬種)、
スムース・フォックス・テリアを飼うことができたのは、かなりの上流階級だったはず。
そんなお金持ち自身が趣味で自らペットをスケッチした、という可能性もありますが、
もともとヨーロッパでは動物画は人気の高いジャンル。
当時のお抱え職業画家が、自身の習作を兼ねて手掛けたと考えた方が自然かと思われました。
どちらにしても富裕層の愛玩犬の動物肖像画であったことは間違いないところかと思います。
そんなお金持ちに人気のあった古い動物画。
今でも洋の東西問わず、人気のアンティークインテリアとして、もてはやされています。
欧米の大手オークションハウスでもびっくりする高値が付くほどの人気。
特に犬や猫の作品は世界的にインテリアとしての需要がありますので人気は過熱気味、
日本でもその人気が飛び火しつつあります。
こちらの作品も、デニムが入手する前にかなり引き合いが多かったということです。
こちらは犬種の中でも、キツネ狩りに活躍していたフォックス・テリアがモデル。
フォックス・テリアには毛足の長いワイアーヘアード・フォックス・テリアと、
毛足の短いこちらのスムース・フォックス・テリアがいて、こちらはもちろん後者の方。
ショードックとしても使われてきた犬種ですが、交配を経ても高い狩猟能力は失われず、
多くのフォックスハンターたちに愛されてきた犬種です。
この凛々しい中型犬ですからインテリアの題材としても文句なし、
人気が集まったのも納得の印象的な描写です。
こちらの入手経路は、イングランド東部・ノーフォークNorfolkのアンティーク絵画ディーラーより入手しました。
作家オリジナルペイントのまぎれもない本物です。
ディーラー情報によれば、出所はイギリス人のプライベートコレクションだったとのこと。
前所有者は、ノリッジNorwichの古いヴィクトリアン調の大きなタウンハウスに住む人物だった、という情報です。
その前所有者が、この犬の飼い主の子孫だったかどうかはわかりませんが、
100年以上も経過している古い絵画ですので、その間に絵画オークションなどで飼い主と所有者は別になった、
という経緯があったとしても不思議ではないですね。
近年のトレンドということもあり、古い動物の油絵を探していた筆者が、
ふと目を止めたのがこの愛しくも凛々しい犬の絵でした。
当時では珍しかったことでしょう、犬の表情を描くという、独自の世界観によるアートワーク、
そして、長く大切に維持されてきたことがうかがわれるような、
グッドコンディションのエドワーディアン・ゴールドゲッソのオリジナル・ウッドフレーム・・。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありませんね・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
97,200
円
参考市場価格:
94,500
円
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