Two Woman And A Child / plaque picture


素敵な額装に収められた珍しい壁飾り/プラークです。
19世紀中盤に製作された、フランス製と思われるマーブルレリーフ(大理石彫刻)になります。

キラキラのゴールドギルトウッドゲッソのロココ調フレームに
イタリア・トスカーナの有名な白大理石、”カッラーラ・ビアンコ”のレリーフ。

・・アンティークファンの方には、もう、たまりませんね。

見ていて楽しい、持っているだけでもうれしい、
デニムが一瞬で悩殺されてしまったアンティークコレクションです。

こちらは1841年、イギリス人彫刻家、
エドワード・ウィリアム・ワィオンEdward William Wyon(1811-1885)の作品として入荷いたしました。

それ以上の作品情報はありませんでしたが、一般的なアンティークの商品情報としては、
およそ1850年代から1900年代にかけて、パリやローマを中心に流行したプラークということです。
アンティークコレクターの間では比較的知られた骨董品です。

陶器などのプラーク(壁飾り)自体は18世紀末ごろからヨーロッパ各地に広がった装飾品ですが、
こちらのようなマーブルレリーフのプラークについては、19世紀後半、
それも1870年から80年代のピンポイントな時期に作られていたようです。

この時期、ギリシャやローマのルネッサンス建築が再び注目されていたタイミングだったのでしょうか、
確かにこの時期のイギリスのヴィクトリアン建築でも、
こちらの作品同様の神話を由来にした装飾が、建物の外壁などでよく見かけられます。

フランスでは、古くから似たような陶器製の美術品も作られていますのでそちらとも混同しやすいですが、
イタリアのホワイトカッラーラは従来からヨーロッパ各国に供給されていますので、
フランスやイギリスなど、ヨーロッパ各国で作られたマーブルレリーフも、この時期、確かに存在していました。

あたかもイタリアの工芸品、”ストーン・カメオ”のようなハイレリーフ(深彫り)。
イタリアにおいては、こうした作品はローマを中心に流行していたようです。

こちらの作品は、イギリス中部バーミンガムの北西、ウォルソールWalsallのアンティークディーラーより
デニムが直接入手いたしました。

作者のサインや製作年の刻印などが確認できますが、真贋を証明できる背面メダルもあり、
19世紀当時、ヨーロッパで流行していたマーブルプラークと考えてほぼ間違いありません。

ややあいまいな記憶で恐縮ですが、確か、フランスのこの美術館が
販売するマーブルレリーフをオーソライズした証しとして、
背面にメダルを埋め込んだ、とどこかの記事で読んだように思います。

デニムの見立てでも、額装の年季、大理石の質感などから、当時ものとみて間違いないと思います。

ちなみに、このメダルだけでもアンティークマーケットで200USDほどしているのを見たことがあります。
貴重品です。

背面のメダルが確認できる一方、背面を保護するクラフトなどははがされてしまっておりますので、
当時扱っていた場所を示すギャラリーラベルについてはすでに存在しておりません。

一般的には、フランスあるいはベルギーの美術館のラベルがついていたのではないかと思います。

いずれにしても、この19世紀もののマーブルレリーフは、
それほど多くマーケットに出回っているわけではないのに、探しているコレクターは多く、
出てきても、すぐに売り切れてしまう人気のアンティークアイテム。
デニムでも入手するのに苦労しました。

世界3大オークションハウスの一つ、クリスティーズでも同様の作品が扱われていて、
おおよそ1,000〜1,500USDほどの値がつけられています。

一般的な相場でも、600〜1,800EURで取引されています。
※現在1ドル=110円前後、1ユーロ=125円前後です。

まあ、お値段のお話はともかく、室内装飾としては、とてもとても素敵なアイテムと思います。

アンティーク上級者の方でもご存知ない方も多いと思われるお品ですので、
今後、さらに日本で価値の上がっていくアンティークアイテム、と思っております。

ぜひ今のうちに、ご検討いただいた方が・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 108,000 円
参考市場価格: 105,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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