DK0143 日本 1950年代 和骨董WA-COTTOO SHOWA-RETRO 対面式 片袖デスク
サイズ |
幅 1055mm 奥行 745mm 高さ 760mm 収納部内寸・幅 650mm 収納部内寸・奥行 325mm 収納部内寸・高さ 70mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムの和骨董企画パートⅡ第一弾、SHOWA-RETRO編の商品です。
こちらは骨董ファンのお客様より入手しましたメイドインジャパンの対面式片袖机です。
昭和中期のものということで入荷してきました。
今から半世紀ほど前に作られたもの、ということになります。
ただし、製造年代については確かなことはわかりません。
印象としましては、戦後の高度経済成長期、1954年(昭和29年)から1973年(昭和48年)よりも少し前、
あるいは第2次大戦以前に作られたもの、くらいに見えます。
おそらくは、昭和の前半につくられた事務机でしょう。
例えば、昭和初期(ヒトケタから20年代ごろまで)の役所や学校、病院や郵便局など、
当時のオフィス風景をインターネットで画像検索してみてください。
似た事務机でデスクワークをしている事務員たちの画像がたくさん出てきます。
ただ、こちらは、前、後ろのないリバーシブルタイプ。
あるいは工場の作業台?だったのかもしれません。
対面型のデスクの場合、事務作業よりも、内職などの生産ラインの方が向いています。
限りあるスペースの中だとこの方がレイアウトしやすいですからね。
片袖も引き出しではなく、戸棚になっていますので、書類よりも道具類の方が入れやすそうですし。
いずれにしても、当時の日本の量産家具としては、無垢の多様された比較的高級な仕様ですので、
多分、国営企業の工場や役所などの公営施設で使われていたものと思われます。
社屋の解体などに伴って、個人の手に渡り、その後、近年になって
リサイクルの流通網にでものったのではないでしょうか。
ところで、時代を問わず万国共通の常識として、公営施設に使われる家具は高級品であることが多いです。
実際、こちらのデスクも当時の欧米家具をかなり研究して作られたものだったことでしょう。
1900年代ごろ(明治時代後半)のイギリスのオフィスデスクにとても良く似ています。
デニムに入荷した過去のアンティークデスクのデザインをチェックして見ても、
フランスのルイ14世スタイルのデスクやイギリスのオールドフレンチのデスクのデザインにそっくりです。
でも、当時の日本の家具メーカーが、半世紀は進んでいた欧米の家具デザインを必死に研究し、
追いつけ追い越せと頑張った結果だったのでしょう。
しかしながら、残念なことに、形は似ていても、品質面ではまだまだ欧米の家具には及ぶべくもありませんでした。
正直なところ、現代家具においても、日本の家具は欧米の最先端の家具には
まだまだ追いついていないと思います。(デニムの私感です。)
それでもこちらのデスクには、ものづくりに対する日本人の真摯な姿勢は十分に感じられるのです。
確かに抽斗(ひきだし)の継手などには釘が使われ、各部の接合部の継ぎ合せを見ても、
技術的に高いとは言えませんが、そうした、高度な職人技術はなくても、
当時の日本人には、「創意工夫する知恵」は欧米にも負けてはいなかったように思います。
及ばない部分は構造設計でカバーする。
そんな製作者たちの、喧々諤々の製造会議がきっとあったのでしょう、目に浮かぶようです。
こちらのデスク、ある意味では不十分な未完成品と言えるかもしれませんが、
構造の確かさが、無垢の家具ながら、半世紀以上もの間、端正なフォルムを保ち続けています。
また、メンテナンス性の良い構造になっているので、何度も再生され、今に至っているのかもしれません。
「いつかきっと追いついてみせる」
昔の日本の家具職人たちのモノづくりの心意気がうかがわれるような、りっぱなデスクと思います。
何だか同じ日本人として、ちょっとうれしくなりますね。
デザインだって、21世紀の今となってはレトロモダンでなかなかのもの。
イギリスのクラシカルなインテリアの中にあっても、決して不釣り合いではありませんよ。
フランスのシャビーなアンティークにだって良く馴染みそうです。
どこにいても自然で飾り気のないデザインは、奥ゆかしさを尊ぶ日本人ならではの創造性。
日本のモノづくりのルーツとして、ぜひお孫さんの代まで引き継いでいっていただきたいものです。
素晴らしき日本のクラフトマンシップに満ちた、ジャパニーズ ”SHOWA-RETRO”デスク、
アンティーク上級者の方のインテリアコレクションに、ぜひ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
どこか懐かしさを感じさせ、それでいて現代的な印象も与えるデスクです。
メイド・イン・ジャパンの机です。
主材料としてオークの無垢材が使用されいるようです。
机面となる天板には3cmはあろうかという幅広の無垢の厚板が継がれています。
しっかりとした手応えのある、質の良い気持のよいお品だと思います。
机上面の下に幅広の薄引出し、脇に引き出しと開き扉の収納部がついたオーソドックスな机ですが、
これが両面に設えられています。
つまり、両側に二人が座って作業ができるようになっています。
どこか事務所のような場所で使われていたのでしょうか。
事務員さんのはじくそろばんの音が聞こえてきたような気もしました。
色味も、ナチュラルな木地の色と少し濃いめの色味のツートンが良い感じに調和しています。
どの部分も木目の表情が豊かでありながら、すっきりとした形状のためでしょうか、
嫌みのない存在感でとても魅力的なように思います。
そのような素敵な家具ですので、元々の風情を保ちながら、
現代の暮らしにも合うような机としてリフレッシュさせることに致します。
まず作業は構造の確認から始めます。
多少脚部に緩みがありましたので、クランプ等を用いて締め直しを致しました。
現状、躯体はしっかりとしていてがたつきぐらつきはありません。
また無垢の厚板でつくられた天板部分は反りが少しありましたので、それも矯正致しました。
多少気にならない程度の反りが残りましたが、それもこの机の魅力の一つのようにも思います。
抽斗や戸棚の稼働部は入荷時より問題のない状態でした。
かつてレストアをされたことがあったのでしょうか。
微調整をしただけで十分実用性は保っております。
それらの構造補修作業の後、塗装の下準備として全体のサンディングを施します。
引出しや棚の内部も丁寧にクリーニングとサンディングを行いました。
良い材料が使われておりますので、どんどんきれいになっていきます。
袖部分の開き扉の中には、可動棚があります。
のこぎりの歯を縦に置いたような部分に棚板の支え木をはめ込むという形式です。
イギリスのアンティークにも見られる構造です。
ガッチリとしていて、それでいて棚板位置も変えやすい、良くできた仕組みだと思います。
それらの部材もすべて、すっきりとクリーニングしてあります。
気持ちよくお使いいただけると思います。
尚、戸棚の中の棚板はおそらく後年に交換されたものでしょう。
こちらは合板が使われています。
さて、全体のサンディングが終了したのち、仕上げとして英国製のウッドオイルを十分にしみこませた後、
天然樹脂製シェラックニスでフレンチポリッシュ塗装を致しました。
昭和なデスクをイギリスアンティーク風に生まれ変わらせます。
カラーはもともとの地色を生かし、ステイン(塗料)は使用しておりません。
やや濃いめのあめ色をキープしています。
イギリスアンティークの塗装技術の最大の長所は何度でも再生塗装できる点。
現代のウレタン塗装ですと、そう簡単にはいきません。
現代的なインテリアの中でもそれらと調和するチュラルテイストの美しい机となりました。
お届け前には、塗装の完全乾燥を待って、英国直輸入天然蜜蠟ワックスで磨きあげ、お届けいたします。
全体を隅々までしっかりとメンテナンスし丁寧に仕上げております。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/GT)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
レトロな雰囲気の日本製ヴィンテージデスクです。
こちらは、ちょっと珍しい二人用のデスクです。
元々はオフィスデスクとして使われていたのでしょうか・・。
お子さんの学習机にもいいですね。
プレーンなスタイルで、様々なインテリアとのマッチングも良いと思います。
どんな空間にもなじんでしまうプレーンなスタイルですが、
現代家具と比べてみれば、きっとその存在感の大きさにお気づきになると思います。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | 和骨董WA-COTTOO SHOWA-RETRO 対面式 片袖デスク | |||
品番 |
DK0143
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管理番号 | Lot16-5_0402 | |
販売価格(税込) | 64,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1055mm 奥行 745mm 高さ 760mm 収納部内寸・幅 650mm 収納部内寸・奥行 325mm 収納部内寸・高さ 70mm ※小引き出しサイズは、幅260mm×奥行325mm×高さ70mmです。 ※ニーホールは、幅675mm×奥行340mm×高さ610mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > デスク |
商品プロフィール | ||||
原産国 | 日本 | 年代 | 1950年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | 日本 | 年代 | 1950年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ナチュラル系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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