OT0379 イギリス 1860年代 スーパーローズウッド ヴィクトリアン タペストリーピクチャー ポールスクリーン
サイズ |
幅 580mm 奥行 560mm 高さ 1605mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から160年ほど前、19世紀前半!
ミッド・ヴィクトリアンに製作された、「家具の宝石」ソリッド・ローズウッドのポールスクリーンです。
英国アンティークのコレクティング・ファニチャーを代表する逸品になります。
イギリスの老舗アンティークディーラーより、”トップクオリティ”の名のもと、
デニムに入荷してまいりました。
アンティークで取引される“スクリーン”について少し解説させていただきますが、
スクリーンには、ファイヤースクリーン、フォールディングスクリーン、ポールスクリーン、トリポッドスクリーン、
そしてこのトリポッド型ポールスクリーンなど、いくつかのタイプが存在しています。
いずれも暖炉の火の粉やすきま風をさえぎったりするために生まれた機能家具ですが、
時代が進むにつれてその機能性は徐々に低下し、お部屋の空間を魅力的に飾るためのインテリアとして、
そのデザイン性だけがどんどん特化して行くようになりました。
そしてヴィクトリアンの末期には、そのお宅のメインスペース、ファイヤースペース(居間)において、
その中でもメインのインテリア・アイテムとして、その流行はピークを迎えることとなり、
第一次大戦まではそんな貴族趣味の傾向は続いていたようでした。
そんなわけで、コレクションしていた当時の富裕層の人たちの関心は、もっぱらそのパネルデザインの豪華さ。
特に、フォールディングスクリーンなど、もともと日本や東洋の「屏風」などの影響もあったのでしょうか、
いわゆる「金屏風」のようなシノワズリー風の絵画や刺繍のシルクパネル、
漆の絵画や“パピエ・マーシュ”と呼ばれる塗装技術など、様々な技法や素材を駆使して、
スクリーンはあたかも美術品であるかのごとく、変貌を遂げていったそうです。
見るもあでやかな、そのような当時の高級スクリーンですが、こちらのスクリーンについては、
まさにそんな時代のリアルタイムなアンティークアイテム。
こちらは英国伝統のタペストリー(綴織)を、ブラジリアンローズウッド製の
美術品のような額装でフレーミングした、当時の超・高級調度品。
タペストリーというよりも、こちらはニードルポイントといったほうが正確でしょう。
ニードルポイントについていえば、17~18世紀ごろ、イギリスで大きく発展した刺繍のテクニックの一つ。
当時の王侯貴族や富裕階級の人々が、専門の下絵作家や刺しゅう職人を雇い入れ、
女主人が侍女、召使いなどとともに室内装飾品を競って制作させていたそうです。
スペインを始め、フランスやイタリア、ドイツでも栄光や権威を示すものとして盛んに作られ、
古くから教会刺しゅうに伝統のあったイギリスで大きく発展。
でも、全て刺繍でこれだけの細かい描写を構成させるなど、素人目に見てもとても手間のかかった民芸品。
しかもベース生地はシルクと思われ、刺繍にはビーズを使うなどの豪華仕様。
前オーナーはきっとお金と時間を持つ貴族階級だったことは明らかでしょう。
そして大切にガラスケースでパッキングされたこちらのタペストリーは、
アカンサススクロール型の、明らかにブラジリアンローズ無垢製とわかるフレームに収められ、
またそのフレームは、深いくびれを持つバーリーシュガーツイストのポールと、
ヴィクトリアンスタイルのトライポッドで支えられています。
それらは全て家具の宝石、ブラジリアンローズ無垢材製で構成。
1世紀を経た今でも、見事な色つやと端正なフォルムを保持し続けています。
まさに「豪華絢爛」が主流だった、当時のコレクション的なスクリーン。
このような誰にでもわかる豪華さが、きっとオーナーにとっては何よりも代えがたい「芸術」だったのでしょう。
英国の歴史的な世相、そしてそこに生きた人の価値観さえも身にまとった、
素晴らしきコレクタブルズ(収集目的の骨董品)です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀前半、1840年頃に製作された、アーリーヴィクトリアンの時代のポールスクリーンです。
イギリスアンティークを代表する高級コレクションアイテムです。
こちらは180年近く経過したジェニンアンティーク(真の骨董)になります。
ゴージャスなアンティークインテリアの空間で、アクセントとしてお役立ていただけそうです。
コンディションですが、年代の割に外観はまずまず良い状態でした。
日本でいえば江戸末期、そんな時代に作られた調度品が「まずまずの状態」なんて、
良く考えれば、日本では信じられないことですね。
本体の素材には、色艶の良い「銘木」クラスの高級材、「家具の宝石」ローズウッドが使用されており、
この墨汁を水面に流したような、黒っぽい縞杢はブラジリアンローズの特徴です。
インディアンローズや唐木の紫檀などでは決してないと思います。
しかも総無垢!
硬いローズウッドらしく、造りもしっかりとしていて、構造的には手を入れる所はありませんでした。
脚の接地も良く、ガタつきぐらつきはありません。
3本脚ですのでそもそも接地が悪いなんてこと自体ないのですが、
厳密に言えば、ポールが垂直ではなく微妙に傾いているかもしれません。
ただ、目視では気にならない程度です。
ポール部分も無垢材ですが、反りが出ているようには感じられません。
スクリーン(ウッドフレーム)については、ポールのトップ部分を取れば、付けはずしが可能です。
ワックスがけなどの時には外すと作業が楽です。
また、高さ調整は額の裏にあるネジを緩めておこないます。
当然、この真鍮無垢の留めネジもしっかりとクリーニング、磨きあげを行っています。
きれいなゴールドカラーです。
尚、高さ調整のネジは、スクリーンが下に落ちないようしっかりときつめに締めつけてください。
ただし、ネジの構造上、きつく締めるとポールにあとがついてしまうことはご了承ください。
※お写真では見えませんが、ねじの内側にはリング状の当て板がついているので、ねじの圧力によってポールに穴が開いてしまうことはありません。
スクリーンには製作された当時のオリジナルと思われるタペストリーが収納されています。
かなり細かな描写の刺繍です。
技術的に専門家ではありませんが、オーストリアの民芸品“プチポワン”クラスの細かなニードルポイントのようです。
多色の糸によるお花の刺繍と、下部には鳥が描かれています。
シノワズリ(中国趣味)風にも見えます。
鳥、およびお花部はアクセントにビーズが刺繍されていて、どのように編まれたものなのか、
想像も及ばないほどのテクニックです。
180年も経過しているだけに、シルクっぽいベース生地にはややうっすらとシミがあり、また刺繍には退色も感じられますが、
これといってダメージはなく、アンティークらしい良い雰囲気を持つ素敵なタペストリーです。
メンテナンスは構造面、塗装面ともに、細かな部分までしっかりと手を入れさせていただきました。
塗装面では、まずまず良い状態でしたがやや全体的に色あせが進んでいましたので、
時代感を残しつつ、全面リフレッシュ塗装を行うことといたしました。
少し紫がかったローズウッドカラーの英国製ステインで全体を磨きあげた後、
天然樹脂製のシェラックニスで、ウッドフレームともにポリッシュ仕上げをしています。
きれい目ながら、アンティークらしさは失われてはいないものと思います。
最後には塗装の完全乾燥を待って全体的に天然のビーズワックスで磨きあげて仕上げます。
更に艶も出て魅力的になることでしょう。
現時点でもとても良い雰囲気に仕上がっているものと思います。
ウッドフレームについても、フレーム自体は彫刻に欠損もなく、入荷時より
とても良い状態を維持しておりました。
ただ、刺繍を押さえている裏板については、寸足らずの裏板を無理やりくぎ止めしている状態でした。
これでは、いくらしっかりとポールにネジ止めしたところで、裏板自体がはずれて落下してしまう可能性がありましたので、
裏板は交換とさせていただきました。
裏板は現代の合板を使用いたしましたが、フレームへのネジ止めとさせていただいておりますので、
付け外しが容易で、一方、しっかり固定されていますので裏板が外れて落下してしまうようなことも絶対にありません。
内部が汚れた場合には裏板を外して清掃可能ですし、ガラス磨きなどをする事も出来ます。
現状は既に内部を清掃済みですのでとてもクリーンです。
これだけデザイン性に特化した家具ですが、重量バランスが良く、設置には安定感がありますので、
実用はもちろん可能ですし、置いてあるだけでもインテリアとして演出にお役立ていただけると思います。
これほどの高級骨董ですので、隅から隅までまで手を尽くしました。
お気に召された方、ぜひこの機会にご検討ください。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素敵なアンティークが入荷しました!
「木の宝石」と呼ばれるローズウッドをふんだんに使ったポールは、
細部まで丁寧に彫刻が施され、
また、フレームにはタペストリーの刺繍がとても綺麗なスクリーンがはめ込まれています。
既に150年を経過したジェニン・アンティークですが、
今尚、当時そのままの姿を残すグッドコンディションです。
欧米には、このようなスクリーンが上流階級で使われていた高級調度品であったことから、今尚コレクターが多く、
例えば、ものにもよりますが、ジョージアンクラスのポールスクリーンで1,000ポンド前後、
ヴィクトリアンクラスで400~800ポンド程度の値がついています。
※権威ある英国アンティークのプライスガイド“Miller's"より。
高級感がありながら、ちょっとカントリー風にも演出できるデザイン性。
アンティークとしてのインテリア性だけとってみても、とっても高く評価できるお品です。
ちょっとした目隠しやお部屋のアクセントにおすすめです!!
レアなアイテムなので、ぜひお早めのご検討を!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパーローズウッド ヴィクトリアン タペストリーピクチャー ポールスクリーン | |||
品番 |
OT0379
|
管理番号 | Lc28-1_0401 | |
販売価格(税込) | 216,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 580mm 奥行 560mm 高さ 1605mm ※スクリーンのサイズは、幅455mm×高さ510mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > その他の家具 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | エルム | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ガラス | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。